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在位三十六年の推古天皇から五人七代の女帝が出現した理由とは?【日本史】

Text:鈴木 旭

欽明天皇の死後、敏達(びだつ)、用明(ようめい)、崇峻(すしゅん)各天皇が皇位を継承しますが、崇峻天皇が蘇我馬子に暗殺されると順当な皇位継承者があったにも関わらず、敏達天皇の皇后炊屋姫(かしきやひめ)が第三十三代推古(すいこ)天皇として即位します。

 

しかも、推古天皇は在位三十六年に及び以後も第三十五代皇極(こうぎょく)(第三十七代斉明)(さいめい)第四十一代持統(じとう)、第四十三代元明(げんめい)、第四十四代元正(げんしょう)、第四十六代孝謙(こうけん)(第四十八代称徳)(しょうとく)と五人七代の女帝が出現します。

 

確かに後半の二人以外は皇后か、皇太子妃の経験者であり、皇位継承者が幼い場合、ピンチヒッターになることはあり得ることですが、それにしても、この時期に女帝が集中する理由がはっきりしません。

 

多分、渡来人を基盤とする新しい勢力が台頭しつつあり、新旧貴族層の交代、入れ替えがあり、朝廷内でも社会でも収拾がつかない混乱が発生していたのではないでしょうか。

 

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』著:鈴木旭

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

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