頑張ってお金を捻出した人ほど得する！毎月赤字でも積立投資に回すお金を捻出する方法とは！？【ほったらかしで3000万円貯める！お金と投資の超入門】

がんばって、お金をねん出した人ほどトクをする

「積み立てを始めたいけれど、お金が余る月と余らない月がある」「赤字の月が多くて、積み立てるお金をねん出できない」若いうちなら、こういう人もいるはずです。そんな、ちょっと毎月の積み立てがキビシイ人は、まず毎月何にいくらぐらい使っているか、ざっくり把握してみましょう。メモ程度でかまいません。月々の出費の内訳を書き出してみるのです。「内訳なんて、わからない」そういう人も１か月だけでいいので、レシートをすべて保存し、書き出してみましょう。

●毎月赤字でも、積み立て額をねん出する方法
こうした作業をやってみると、意外と買わなくてもいいものを買っていることに気がつくはず。「安かったから」とか「ついでに」などと、よく考えたらあまり必要のないものを買っているかもしれません。ホントに何に使っているか、考えても思い出せないような出費は、重要な出費じゃない！　と割り切り、そういう出費をしないように心がけます。なお、ムダづかいはほとんどないのに、積み立てるお金がねん出できない人もいます。

こうした人は、毎月、固定的に出ていく出費を見直してみましょう。まず、携帯料金を格安プランや格安ＳＩＭに変更したり、生命保険をかけすぎていないかチェックします。たとえば、独身であればまず死亡保険は必要ありません。付き合いで加入している保険は思い切って解約します。また、掛け捨てでない貯蓄性の保険に入っている人も、シンプルで保険料が安い掛け捨て保険への見直しを検討します。

「万一の備えは保険で、資産運用は積み立て投資で」と明確に使し途と（使いみち）を分けるほうがコストも安く、資金もずっと増やしやすくなります。貯蓄性保険には、途中解約するとそれまで払い込んだ額が元本割れする商品もあります。でも、それほど増えない保険に将来もお金を積み立て続けるメリットがあるかどうか、よく考えてみてください。元本割れは「勉強代」と割り切って解約するのも手です。

また、スポーツジムや動画・音楽配信など毎月利用料を払い続けているサービスで、あまり利用しなくなっているものも解約を検討します。　たとえ、ねん出できるお金が少なくても、つみたてＮＩＳＡなら１００円からできます。お金のねん出に汲々としすぎないで、まずは始めてみることも大事ですね。

【出典】『ほったらかしで3000万円貯める！ お金と投資の超入門』
監修：坂本綾子/ファイナンシャルプランナー（日本FP 協会認定CFP Ⓡ） 日本文芸社刊

監修者プロフィール
明治大学在学中より、雑誌の編集に携わり、卒業後にフリーランスの雑誌記者として独立。1988 年より女性誌、マネー誌にて、お金の記事を執筆。1999年にファイナンシャルプランナー資格取得。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立し、執筆に加えて、家計相談やセミナー講師も行なう。2012 年よりフォスター・フォーラム（良質な金融商品を育てる会）の活動に参加、消費者教育を担当。近著に『年収200 万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください！』（SB クリエイティブ）、『まだ間に合う！ 50 歳からのお金の基本』（エムディエヌコーポレーション）、『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』（朝日新聞出版）などがある。