知恵と勇気を授けてくれるメンターを探そう
ビジネスパーソンが成功の道を歩むためには、メンターという存在は不可欠と言えます。
欧米では、3人のメンター(Mentor)がいれば、その人の人生はバラ色であると言います。
メンターとは、ひと言でいえば「人生の師」です。
自分のことをよく知っていて、いつでも親身になって相談に乗ってくれる人であり、知恵と勇気を授けてくれる人をメンターと言います。
私に「人間力」の大切さを教えてくれた大先輩も、私のメンターのひとりでした。
では、どういう人がメンターになり得るのでしょうか。下図にポイントを3つ挙げてみました。
会社の上司がメンターであれば、これほど幸運なことはありません。しかし、往々にしてコトはそううまく運ばないものです。
社内にメンターがいない場合は、どうすればよいでしょうか。
リーダーに奨めたいのは、外に出てメンターを探すことです。社外のメンターと出会うチャンスは、探せばいくらでもあります。異業種交流会やセミナーや研究会に参加するのもよいでしょう。
人と出会う機会をつくり、謙虚な姿勢で優れた人の輪の中に入れば、必ずどこかで尊敬できる相談相手に巡り合えます。
メンターとは、意識して「探すもの」です。それでも見つからないときには、書物にブックメンターを見つける方法もあります。いわゆる「座右の書」です。
ドラッカー、カーネギー、安岡正篤は、私にとってのブックメンターでした。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。
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公開日:2022.07.10