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最初から勝負を棄てない!勝ち抜くために、指導者が日頃から行わなければならない重要な事とは?【論語】

Text:山口謠司

子(し)曰(いわ)く、教(おし)えざる民(たみ)を以(もっ)て戦(たたか)う、是(こ)れこれを棄(す)つという。

<訳>先生がいわれた。戦いというものは、生死にかかわるものだから、平常から訓練をしておかなければいけない。訓練をしない民を兵士として戦うことは、負けることがわかっているので、最初から勝つことを放棄しているということだ。

たとえば現代の企業戦争を勝ち抜いていくためには、情報の収集などを含めて緻密(ちみつ)な戦略や戦術を駆使する必要があります。

 

企業の指導的立場にある者は、部下に戦略的方法を教えて、企業間の競争に勝利する指導を怠(おこた)ってはならないのです。どんなに優秀な個人が集まっていたとしても、効果的な戦略を日常的に意識して鍛えておかなければ、勝ち目はないでしょう。

日頃から、経営者あるいは上司となる者は、部下が十分に効率のよい結果を出せるような指導体制をつくっておかなければ、企業戦争に勝つことはできないのです。

一方で優秀な人材を集めてはいても、企業利益が思うほどに上がらない会社というのがあります。

社員一人ひとりは、皆一生懸命に努力はしているのですが、結果が今一つというところです。

 

このような会社は、戦略的な方法が十分に訓練されていないために、優秀な人材の能力が発揮されていないのです。日頃からの十分な備えが、勝利への道であることを考えると、経営者の万全な対策が望まれるところではあります。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 論語』
監修:山口謠司  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
1963年長崎県生まれ。博士(中国学)。大東文化大学文学部大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現大東文化大 学文学部中国学科准教授。 主な著書に『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)、『日本語を作った男 上田万年とその時代』(第29回和辻哲郎文化賞を受賞。集英社インターナショナル)、『日本語の奇跡〈アイウエオ〉と〈いろは〉の発明』『ん─日本語最後の謎に挑む─』『名前の暗号』(新潮社)、『てんてん 日本語究極の謎に迫る』(角川書店)、『日本語にとってカタカナとは何か』(河出書房新社)、『大人の漢字教室』『にほんご歳時記』(PHP 研究所)、『漢字はすごい』(講談社)、『語彙力のヘソ』(徳間書店刊)、『おとなのための 1 分読書』(自由国民社)など著書多数。


2500年の時を超え、「聖書」と並び読み継がれてきた孔子の言葉を著した『論語』。「人生最高の教え」と賞される、この全20章500余の短文から現代により通じる「珠玉の言葉」を厳選して紹介、図解でわかりやすくまとめた1冊!

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