働く女性にとっての障害はたくさんある
ジェンダー問題は、日本が抱える大きな課題のひとつです。
経済、政治、教育、健康の4つの分野のデータから男女格差を測る「ジェンダー・ギャップ指数」の調査で、日本の順位は156ヵ国中120位(2021年)。先進国の中では最低レベルです。
そんな現状をよく表しているのが、1人目(第一子)の子どもを出産したあとの女性が仕事を辞める割合「離職率」です。日本では年々共働き世帯が増えていますが、出産を機に退職する女性が4割以上もいるのです。
その理由のひとつが、自治体が認可した保育施設に入れない「待機児童」の問題です。コロナ禍の影響もあって待機児童の数はかなり減りましたが、保育施設や保育士の不足などの課題は解消しきれていません。
ジェンダーギャップを埋めるカギは…
ほかにもSDGs目標5番「ジェンダー平等を実現しよう」に関連する育児休業の問題があります。職場で産休・育休がとりづらい、父親が出産や育児に協力的でないなど、理由はさまざま。「男性はバリバリ働き、女性は家を守るもの」というイメージも、働く女性の大きな障害となっています。
保育施設の充実、男性の産休・育休の取得、テレワークの推進などの取り組みに加え、ひとりひとりがジェンダーにもとづく思いこみをなくしていくことが大切です。
「親子で学ぶSDGs」はこんな方にオススメ!
・日本や世界で起こっていることに興味がある
・SDGs達成に向けた実際の取り組みが知りたい!
・自分自身が未来のためにできることはなにがあるのか?
・ジェンダー問題をもっと詳しく知りたい
そう感じている方にはぜひ本書『親子で学ぶSDGs』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光
【書誌情報】
『親子で学ぶSDGs』
笹谷 秀光 著
今、大注目の大切な話「SDGs」について、わかりやすいテキストとイラストで解説しながら各項目を【3つのキーワード】にまとめました。「エスディージーズってなに?」という基本から、日本と世界の「ヤバイ問題・スゴイ取り組み」まで一気にわかります。
公開日:2022.08.07