貧困層が取り残されている現状を変えるには?
SDGsが目指すゴールは、「誰一人残さない」世界をつくることです。しかし現実には、お金持ちと貧しい人の「貧富の差」は広がるばかりです。
スイスのクレディ・スイス銀行が発表したレポートによれば、お金持ちの上位1%が、世界の総資産の半分近くを所有しているそうです。これに対し、世界総人口の約50%を占める貧しい人々が持つ富は、世界の総資産の1%も満たしません。
たくさんのお金を持つことが悪いわけではありませんが、貧富の差から生まれる「不平等」は、経済の発展をさまたげるばかりでなく、教育や情報などの社会的な格差も広げてしまいます。さらには差別、暴力、紛争といった深刻な問題を引き起こしかねません。
このような貧富の差は、一見豊かな先進国でも問題となっています。貧富の差をなくすためには、貧困層に対する国を超えた支援が必要不可欠です。また、豊かな富を持つ人から多く税金を徴収し、貧しい人が生きるために必要な社会保障や福祉などを受けられるような仕組みづくりも重要です。
このように、富をみんなで分け合う仕組みを「富の再分配」と呼びます。
お金持ち貧困層の差は広がるばかり…注目したいキーワードとは
広がり続ける「貧富の差」…貧困層に対する支援が必要になってくる。
貧富の差が生む「不平等」…経済の発展を妨げ、教育などの社会的な格差も広げてしまう。
格差を埋める「富の再分配」…豊かな富を持つ人から多く税金を徴収し、貧しい人が生きるために必要な保障や福祉を受けられる仕組み。
先進国でも貧富の差は広がっており、世界的に問題となっています。富を持つ人々の政治的影響力の高まりや、企業のデジタル化による雇用の減少などによって、今後はさらに格差が広がる可能性が指摘されています。
「親子で学ぶSDGs」はこんな方にオススメ!
・日本や世界で起こっていることに興味がある
・SDGs達成に向けた実際の取り組みが知りたい!
・自分自身が未来のためにできることはなにがあるのか?
・どうしてお金持ちと貧しい人がいるのか?
そう感じている方にはぜひ本書『親子で学ぶSDGs』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光
【書誌情報】
『親子で学ぶSDGs』
笹谷 秀光 著
今、大注目の大切な話「SDGs」について、わかりやすいテキストとイラストで解説しながら各項目を【3つのキーワード】にまとめました。「エスディージーズってなに?」という基本から、日本と世界の「ヤバイ問題・スゴイ取り組み」まで一気にわかります。
公開日:2022.08.16