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未来の海には魚よりプラスチックの方が多くなる?プラスチックごみを見直す重要性とは【親子で学ぶSDGs】

Text:笹谷秀光

海の生き物や生態系に深刻な影響を与えている

ビニール袋、ストロー、お菓子の袋・・・。私たちが使っているものには、実に多くのプラスチック製品が含まれています。使い捨てられ、正しく処理されなかったプラスチックの多くは、最終的に河川から海へと流れ込みます。

こうして海へ流入するプラスチックごみは、世界で年間約800万トン以上。このプラスチックごみは海の中で紫外線で劣化し、波で砕けて5ミリ以下の「マイクロプラスチック」になります。2021年にブラジルなどのチームが発表した研究では、少なくとも1288種の海の生き物がプラスチックを誤って飲み込んでいることがわかりました。

プラスチックを食べた海の生き物が傷つき命を落としたり、有害物質の濃度が食物連鎖の中で高くなり、生態系に影響を与えるおそれもあります。世界経済フォーラムは、2050年にプラスチック生産量は現在の約4倍に増え、海洋プラスチックごみの量が海にすむ魚の数を上回るとの予測を発表しました。

そんな最悪の未来を迎えないため、世界中で「脱プラスチック」の動きが高まっています。私たちも、普段の生活でプラスチックごみを減らせる面はないか見直すことが大切です。

海の環境を悪化させる「海洋プラスチックごみ」

海洋プラスチックごみは、正しく処理されなかったプラスチックごみが、河川などから海へ流れ込んだもの。たくさんの海の生き物が、ビニール袋をエサと間違えて飲み込む、放棄されたプラスチックの漁網にからまるなどして、傷ついて死んだりしています。またプラスチックごみの有害物質が蓄積した魚を食べると、人間の体内に有害物質が入る可能性もあり、人間にも影響があるとされています。

世界でもプラスチックごみは大きな問題となっています。海の生き物と生態系を守るために、私たちひとりひとりが身近なところから取り組みを始めなければなりません。

「親子で学ぶSDGs」はこんな方にオススメ!

・日本や世界で起こっていることに興味がある
・SDGs達成に向けた実際の取り組みが知りたい!
・自分自身が未来のためにできることはなにがあるのか?
・プラスチックごみは年間どのくらい増えているのか?

そう感じている方にはぜひ本書『親子で学ぶSDGs』を手に取っていただけたらと思います。

出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光

【書誌情報】
『親子で学ぶSDGs』
笹谷 秀光 著

今、大注目の大切な話「SDGs」について、わかりやすいテキストとイラストで解説しながら各項目を【3つのキーワード】にまとめました。「エスディージーズってなに?」という基本から、日本と世界の「ヤバイ問題・スゴイ取り組み」まで一気にわかります。