脳は約6割が油でできている
近年、うつ病や認知症増加が社会問題になっています。また、そこまで重篤な症状こそないものの、些細なことでイライラしてしまったり、不安になったり、強いストレスを感じてしまう、という人も増えているそうです
こうした不安定な状態を引き起こす要因のひとつが「脳の油不足」だといわれています。あまり知られていませんが、人間の脳はその約65%が脂質でできており、脳が必要とする油を摂ることは正常な脳の働きには欠かせません。
しかし、日本人の食生活の欧米化が進んだことで、肉や加工食品が食事の中心となり、オメガ6系脂肪酸の摂取量は劇的に増加。反対に魚介類に多く含まれるオメガ3系脂肪酸の摂取量が減り、脳に必要な油(脂肪酸)のバランスが崩れたことで、脳が正常に機能できず、精神的な不安定さや気分障害などを引き起こす一因となっているのです。
オメガ3系脂肪酸には脳を活性化する作用があります。なかでもDHAと呼ばれる成分は、神経細胞の膜を柔らかくし、脳の機能を正常に保つ効果があることがわかっています。
うつ病や認知症、気分の落ち込みだけでなく、記憶力が衰えた、集中力が続かないと感じている方は、オメガ3系脂肪酸たっぷりの青魚やえごま油、アマニ油を食事に取り入れたり、サプリメントを活用したりするのもオススメです。
油不足が脳のエラーを引き起こす!?
人間の脳の約65%は油でできていて、脳の働きと密接な関係にある。その脳が油(とくにオメガ3系脂肪酸) 不足の状態に陥ると、気分の落ち込みや強い不安感、ストレスを感じやすくなるなど、正常な判断をできなくなることがある。
イライラする、気分が落ち込む、不安になる、集中できない、キレる、ストレスが溜まる悲しくなるなど。
良質な油の不足が原因で脳内の脂肪酸のバランスが崩れると、うつ病や認知症の発症につながることも。
オメガ3系脂肪酸で脳を元気に!
青魚に多く含まれるオメガ3系脂肪酸 (とくにDHA) が脳を活性化し、脳の神経細胞の膜を保護。脳機能を正常に保ち、うつや認知症の発症予防にも役立つ。日々の食事での摂取が難しい人は、サプリメントを活用するといい。
シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ
図解シリーズは、文章と分かりやすい図で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。
図解シリーズには、健康・実用だけではなく大人の学びなおしにピッタリな教養のテーマも満載。さくっと読めてしまうのに、しっかりとした専門家の知識を身につけることができるのが最大の魅力です!
気になる中身を少しだけご紹介!油料理を食べると「胃もたれ」するのはなぜ?
胃もたれの原因は油だけじゃない!?
10代、20代の頃はいくら脂っこいものを食べても全然平気だったのに、30代を過ぎたあたりから食後のひどい胃もたれや胸焼けで悩まされるように・・・・・・。これではせっかくの楽しい食事も思い出も台無しですよね。なかには油の摂取量に気を付けているにも関わらず、頻繁に胃もたれを起こしてしまう人もいるようです。この原因は何なのでしょうか?胃もたれや胸焼けの原因はズバリ「消化不良」です。本来、食事で食べすぎたものは胃で溶かされ、小腸に送られて消化、吸収されますが、これがうまく機能せず、食べ物が胃に留まり続けると胃もたれが起きるのです。
では、これを避けるにはどうするか。まずは食べ過ぎ、飲み過ぎに注意することです。どんな食事でも満腹になるまで食べたら、胃腸の処理が追いつかなくなるのは当たり前。とくにビュッフェ形式の食事や酒の席ではついつい胃袋の限界まで食べてしまいがちなので、いつもよりゆっくり食べることを意識して、「だいぶお腹が膨れてきたな」と感じたら、そこで箸を置くようにしましょう。この他、加齢や妊娠、ストレスなども消化機能低下の原因といわれています。食事の際に一緒のタンパク質を摂る、なるべく脂質量を減らすなど、胃腸が働きやすい環境を作ることでも胃もたれの予防、軽減が可能です。
★油と脂は何が違うの?
★油をまったく摂らない食生活を続けるとどうなるのか
★揚げ油の使い回しはからだに毒だった!?
★肉の脂身にはメリットがない?
などなど気になるタイトルが目白押し!
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』
監修:守口徹
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』
守口 徹
従来は高カロリーの代表として敬遠されてきた油ですが、最近では糖質制限の普及もあり、良質な油の種類や使い方に注目が集まっています。本書ではそんな脂質の働きから、ダイエットへの活用法まで、すぐに使える実用的な情報を幅広く紹介。「油って摂りすぎるとホントに太る?」「1日に必要な量と摂るべき油の種類って?」「摂らない方が良い油とは?」など、自分や家族の健康のために使える一生モノの知識が満載です!
公開日:2023.07.17