ネガティブをプラスに導く論理的思考法
誰もが「常にポジティブでありたい」と考えています。しかし、人間は好調な時ばかりではありません。不安で落ち込めば、ネガティブな思考が頭の中を占領し、悪い想像をかきたてます。
そんなときは、ネガティブな考えをプラスの方向に導いてくれる「WOOPの法則」を試してみてはいかがですか。WOOPとはWish(希望)、Outcome(結果として起こること)、Obstacle(希望を邪魔する要因)、Plan(障害が起こったときの対策)、4つの単語の頭文字から名づけられた、論理的思考法です。
例えば「会社がいつまで続くか不安」と感じている、個人経営の社長さんがいるとします。この悩みをWOOPにあてはめてみると、希望(Wish)は「会社の存続」となり、それによってもたらされるもの(Outcome)は「社員の生活の安定」「さらなる会社の繁栄」などでしょうか。
そして希望を邪魔する要因(Obstacle)としては「経営の悪化」などが挙げられます。そして障害に対する対策(Plan)は「経営が低調になったときの対応策」となるでしょう。例えば、新規顧客の開拓や、新規分野への投資などにあらかじめ着手しておけば、いざというときも冷静に次の手が打てます。仕事以外にもお金や健康といった生活のこと、将来のことなどもWOOPで打開策を見つけることができます。ぜひ活用してください。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話』
【書誌情報】
『図解 ストレスの話』
監修:ゆうきゆう
「ストレス社会」といわれている現在、科学や技術の発達で快適になっていく日々の生活とはうらはらに、ストレスからくる心身の不調に多くの人が悩まされています。ストレスの原因は仕事や学校、家庭、SNSなど人によってさまざま。特に最近では、新型コロナウイルスの影響でこれまでの生活様式が大きく変化し、何かと行動も制限されました。それにより、たまったストレスをうまく発散できずに常にイライラしたり、不安感がいつまでたってもぬぐえずあまり眠れなくなったり…また、ストレスは自律神経を乱す原因になるため、放置すると免疫力も下がり、体の不調を招くことになります。本書では、そんな諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説。そもそも自律神経が乱れるまでストレスをため込まない男女別の考え方と、たまってしまったらすぐに自宅で解消できる方法を、メンタルマネジメントや栄養、運動など実用的な内容で紹介しています。
公開日:2022.08.26