超難関試験を突破した分、ずば抜けた高収入が手に入る
裁判において罪を犯した人を弁護したり、犯人に間違われた人を助けたり、その他、社会で起こる様々なトラブルを法律に基づいて解決するのが弁護士です。
弁護士になるためには、検察官や裁判官と同じように司法試験に合格しないといけません。法科大学院を卒業後に司法試験を受けるか、または司法試験予備試験に合格した上で司法試験を受けます。司法試験に合格すると、次は司法修習です。裁判所、検察庁、弁護士事務所で実習を行います。最後に司法修習生考試という試験に合格すれば弁護士になる資格が得られます。
弁護士の多くは法律事務所に所属しているので、新人弁護士も法律事務所に就職するのが一般的です。法律事務所には弁護士が一人しかいない小さなところもあれば、数百人も弁護士がいる大きなところもあります。法律事務所では先輩弁護士の下について働き、実務を学んで一人前の弁護士になるのです。経験を積んでから独立する弁護士もたくさんいます。
法律事務所以外では、国や地方公共団体、国際機関の職員として働く弁護士や会社員として働く弁護士もいます。
弁護士の給与は、世の中の他の職業より高額です。厚生労働省の調査で弁護士の平均年収は1097万円。日本弁護士連合会の調査では、年収は1000万円以下との回答が最も多かったというデータもありますが、そこでも年収1000~2000万円という回答も多く、年収1億円以上という人もいました。司法試験という超難関を突破するだけの価値があることが収入からもわかります。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 職業と給料の話』
【書誌情報】
『図解 職業と給料の話』
著者:高田晃一
「あの人はどれくらい稼いでいるの?」「不況でも安定して働ける職業は?」「稼げる職業とは?」国家公務員、警察官、YouTuber、インスタグラマー、新聞記者、Webデザイナー、弁護士、介護福祉士、歯科医師、美容師、料理人、プロスポーツ選手ーーさまざまな職業のリアルと給料を知ることで、あなたのキャリアと将来が見えてくる!
公開日:2022.04.22