「内閣総理大臣」の年収は約4000万円
「内閣総理大臣」の給料の内訳とは?
「内閣総理大臣」の給料は意外と多い?少ない?
国のトップとして様々な業務をこなしている内閣総理大臣。日本人であれば名前を知らない人は、なかなかいないでしょう。そんな国の代表である内閣総理大臣の給料はいったいいくらなのでしょうか?
内閣総理大臣は、国家公務員の中の特別職という扱いになります。そのため給料は、「特別職の職員の給与に関する法律」によって定められています。年収は約4000万円で、その内訳は俸給月額である201万円と地域手当の約40万、年に2回のボーナスの合計である約1154万円です。
ちなみに、閣僚の年収は約2900万円、副大臣は約2800万円になります。また、内閣総理大臣の給料は、アメリカの大統領の給料とあまり差がありません。そして、他の国の首脳と比べても、高めの金額ではあります。しかし、責任感のある仕事や過密なスケジュールであることを考えると、少ないと感じる方もいるかもしれません。
一方で、内閣総理大臣の報酬にはなりませんが、内閣には内閣官房長官が必要だと判断すれば使用することができる「官房機密費」が存在します。用途は非公開ですが、毎年10億円程が計上されていると言われています。こうして考えると内閣総理大臣は、自身の裁量で用途を決定することができる、莫大な金額の資金枠を保有しているとも言えるのです。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 職業と給料の話』
「内閣総理大臣」に退職金はあるのか?
「内閣総理大臣」在職4年の場合、退職金は約524万円
内閣総理大臣の退職金は、在職年数に応じて支給される「総理大臣手当」によって決まります。月給が201万円で、在職が4年の場合の退職金は「約524万円」です。月給と在職年数が異なる場合は、以下の計算式で求めることができます。
「内閣総理大臣」の退職金の計算方法
基本額(月給×在職年数に応じた支給率)+調整額(基本額×6/100)=退職金
例えば、月給が201万円で、在職が2年の場合は、以下のようになります。
基本額(201万円×0.3×2年)+調整額(201万円×0.3×2年×6/100)=約131万円
内閣総理大臣になるには?
「内閣総理大臣」になる為の条件
内閣総理大臣になるために必要な資格や条件は、「国会議員であること」、「文民」であることの2つです。
国会議員とは、国会で法律を作ったり、政府の行動をチェックしたりする人のことです1。国会議員になるには、選挙に出て国民から票をもらう必要があります。国会議員には衆議院議員と参議院議員がありますが、どちらでも総理大臣になれます。
文民とは、自衛官ではない人のことです。自衛官は日本を守るための軍事力を持っているため、その間は総理大臣に就任できないという見解が一般的です。
「内閣総理大臣」の選出方法
国会議員の中から国会の議決で指名されます。指名は単記記名投票で行われ、投票の過半数を得た者が指名された者となります。なお、1回の投票で過半数を得た者がいない場合には、上位2人の決選投票を行い、多数を得た者が指名された者となります。
「内閣総理大臣」になれる年齢は?
内閣総理大臣になれるのは、25歳以上の国会議員です。国会議員になるには、選挙に出て国民から票をもらう必要があります。国会議員には衆議院議員と参議院議員がありますが、どちらでも総理大臣になれます。
歴代の総理大臣で、一番若くして就任したのは伊藤博文で、44歳でした。最年長で就任したのは大隈重信で、78歳でした。 現在の立候補者の平均年齢は62.5歳です。
【書誌情報】
『図解 職業と給料の話』
著者:高田晃一
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公開日:2022.06.04