そもそも「性格」とは何なのか?【色と性格の心理学】
「性格」は「色の好み」とリンクする
そもそも「性格」とは何なのでしょう?性格について研究している心理学者はたくさんいるのですが、研究者の数だけ定義があるといわれるほど、少々ややこしいものなのです。誤解を恐れず「性格」というものを簡単に定義してしまえば、人の特徴を表すものといえます。その人独自の思考傾向や行動傾向のこと、といえます。
つまり「どんな考えを持っているのか」「どんな行動をよくするのか」といった内面のことです。その人特有の思考パターン、行動パターンといえるかもしれません。
この性格は色の好みと実に密接に関係しています。本書では好みの色を通して自分や他人の性格を正しく知ろうと試みています。
一貫性と独自性
性格には一貫性と独自性というものがあります。一貫性とはいつも同じ思考、行動パターンをするということです。 たとえば「神経質な性格」の人は何にたいしても神経質な反応をします。「おおらかな性格」というと、何に対してもおおらかです。特定のものだけに「神経質」「おおらか」でも、その人の性格が「神経質」「おおらか」とはいい切れません。
独自性とは、同じ状況になっても、反応は人それぞれということです。 たとえば通勤途中の電車が遅れたとしても、乗っている乗客の反応は異なります。イライラする人もいれば、冷静にゆっくりと待つ人もいるでしょう。これは性格の独自性からくるところが大きいのです。
「性格」というものの正体
性格には一貫性と独自性がある
一貫性
会社の机をキレイにする人は家の机もキレイにする。会社の机の上だけキレイでも、「キレイ好きの性格」の持ち主とはいえない。
独自性
グラス半分のジュースを見て、まだ半分もあると思うか、半分しかないと思うか。同じ状況に置かれてもとらえ方は人それぞれ。反応は人によって異なる。
たとえば君の性格は、損得で考え、感情で動かない、いつもどこかで冷めている、人付き合いが苦手、特にアツい人が苦手。
【出典】『色と性格の心理学』
著者:ポーポー・ポロダクション 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
遊び心を込めたコンテンツ企画や各種制作物を手がけている。色彩心理と認知心理を専門とし、心理学を活用した商品開発や企業のコンサルタントなどもおこなう。
たった1秒で、人を見抜き、自分を変える!色と性格の心理学を紹介します。
色は性格を映す「鏡」/「緑」が人をお金持ちにする?/相手の嫌がらせを封じるなら「オレンジ」/頼みごとは「ピンク」の服で/「赤」好きは2タイプに分かれる/相手にノーと言わせない「ブラック」・ハロー効果/会議で意見を通すファイブ・「レッド」効果/デートの成功率が上がる洋服の色彩心理秘術など、色彩のもたらす効果とパワーを毎日に活用するコツを解説。
① 対人)持ち物や身に着けているものの色から人の性格を見抜き、人間関係を円滑にする。② 自分)好きな色から自分の性格を分析し、理想の自分に変わる色遣いのコツを身に着ける。という2つのアプローチで、相手にも、自分にも、明日からすぐに使える、実践心理テクニックです。
公開日:2023.10.08