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物語創作における「うぬぼれ」は主にフラグとして活用される!主人公のキャラ設定は謙虚な性格にすれば間違いなし!【プロの小説家が教えるクリエイターのための語彙力図鑑】

Text:秀島迅

うぬぼれ[英:Smugness]

うぬぼれの意味『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』

うぬぼれの意味

自分が優れていると思い満足する、得意になる状態。

うぬぼれの類語

自信 自賛 自尊心 矜持 天狗 高飛車 おごり高ぶる プライド ナルシシズムなど

うぬぼれにおける体(フィジカル)の反応

腕を組んで堂々と構える
足を広げてどっしりと座る
得意げな表情
上から目線でものをいう
胸を張ってのけぞった姿勢
いばって偉そうにふるまう
足を組む
くつろいだ状態
声が大きくなる
得意なことをひけらかす
協調性に欠けたふるまい
相手をからかう
誇らしげに話す
意気揚々と大股で歩く
あざけるように笑う
生意気な態度

うぬぼれにおける心(メンタル)の反応

人を見下す
好戦的
自己肯定感が高い
余裕のある状態
高慢になる
自信に溢れる
思いこみが激しい
何でもできる気がする
安心感がある
優越感を抱く
自分が正しく、相手に非があると思う
楽観的になる
自分に陶酔した状態
目立ちたい
プライドが高い

「うぬぼれ」て過信すると必ず一度はどん底に叩き起こされる

こういう展開が予測できない人こそ「うぬぼれ」る一例

こういう展開が予測できない人こそ「うぬぼれ」る一例『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』

自らに惚れると書く「うぬぼれ」は、物語創作において主にフラグとして活用されます。主人公が「うぬぼれ」て過信した場合、必ずその後一度はどん底に叩き落されます。自分は仕事がデキると「うぬぼれ」れば、手痛い失敗を犯します。もはや俺は無敵だと「うぬぼれ」れば、思わぬ敗退を喫して地面に這いつくばります。

逆に適役が「うぬぼれ」たときは、主人公に大きなチャンスが巡ってくると考えて差し支えありません。とても簡単ですね。では、なぜ「うぬぼれ」=失敗というフラグ方程式が出来上がっているかというと、これまた簡単です。「うぬぼれ」て鼻高々な人はイヤな奴として万人に嫌われるからです。特に日本人は奥ゆかしさに重きを置き、リスペクトする傾向にあるため、「うぬぼれ」への反発心が強いという特徴があります。主人公のキャラ設定は謙虚な性格にすれば間違いありません。

出典:『プロの小説家が教えるクリエイターのための語彙力図鑑』秀島迅

『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』はこんな人におすすめ!

・ネット小説に掲載しても読者も好評価もつかない
・新人賞に応募しても必ず一次選考で落ちてしまう
・最初の意気込みに反して最後まで完成できない

と感じている方には大変おすすめな本です。

小説投稿サイトやSNSの普及により、簡単に自分の作品を投稿できるようになりました。そんな中、クリエイターが抱える悩みのひとつに『語彙力』や『言葉選び』があります。プロの小説家や人気があるクリエイターの文章には、適切かつ豊富な語彙を使った、わかりやすく魅力的な描写があり、それがあることで美しい世界観や、登場人物の細やかな感情などを思い通りに表現することができます。逆に語彙が乏しい文章では同じような表現が多くなったり、服装、景色、感情など、説明が難しいものをうまく表現できなかったりと、せっかく面白いストーリーやキャラクターを作っても、魅力的に表現することができません。そんな今よりもさらにクオリティの高い文章を書きたいクリエイターに向けて、本書では現役のプロの小説家による『語彙』とそれを使った表現方法を紹介します。

一般的に物語を書くには3つの“力”が必要

①文章力
②キャラ造成力
③構成力

先の症状を完治させるには、この3つの“力”のうち、入り口となる①文章力が絶対にクリアすべき課題として立ちはだかります。この文章力を左右するのが語彙力なのです。語彙力とは、「いかに多くの言葉を知り、使いこなせるか」という能力。まさに思いついた物語を文章化するうえで必須の素養となります。よくいわれる、リーダビリティは語彙力スコアがいかに高いかで決まります。となれば、その先はもうお分かりですね?語彙力を大幅アップ、増強するために、ぜひ本書を隅々まで活用するしかありません。

特徴的な声の表現『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』

気になる中身を少しだけご紹介!文章表現は語彙力が9割

“ヒトゴコロ”を描き切る

活き活きとしたキャラクターを描くには、読者が感情移入できる“ヒトゴコロ”すなわち人心を登場人物に持たさなければなりません。物語で活躍するあらゆるキャラクターは、現実世界と同じように、その世界観のなかで息づき、生きているからです。主役はもちろん、脇役や悪役たちも喜怒哀楽という感情を相手や事象に抱き、泣いたり、笑ったりして初めて、書き手から生を授かるといっていいでしょう。魅力的で面白い作品――小説でも漫画でも映画でもアニ驚きも――は、キャラクターの気持ちがつねに激しく動きながら、感情が行動を引っ張っていきます。そして行動原理は感情を起点として沸き起こるため、「なぜそうするのか?」という理由を明らかにする必要があります。ここに説得力があれば、読者の感情移入につながるわけです。となれば書き手に求められるのは、感情という“ヒトゴコロ”を描き切る文章力です。言い換えるなら、人物描写のテクニックです。これが難しい。人物描写がうまくなるには、2つの要素が求められます。観察眼と、語彙力です。優れた書き手は、日常でつねに他人を観察し、その行動を起こすに至る感情の変化を読み解く訓練をしているといわれます。“ヒトゴコロ”機微をきちんと把握することは、それくらい物語創作において重要な役割を担うのです。

仮に、感情の変化を読み解く観察眼が鍛えられたとしても、読み手へ伝えるための描写テクニックが拙ければ意味を成しません。しかも感情の動きは、目に見えるものでもなければ、色分けで表せるわけでもなく、あくまで感覚的なニュアンスでしか具象化できません。そこで語彙力が大きく問われます。言葉=語彙というわれるほど、その力は多大です。語彙の集大成がコミュニケーションの根幹を形成し、あらゆる表現を司るからです。たとえば、「怒り」という感情のなかには、激昂するのか、地団駄を踏むのか、イラッとするのか、怒鳴り散らかすのか、じつにさまざまなレベルの「怒り」が存在します。語彙力さえあれば、その「怒りレベル」を正しく伝えられます。こうした差異をシーンに応じて的確に描き切ってこそ、作品に魂を吹き込め、“ヒトゴコロ”を持った活き活きとしたキャラクターを物語で息づかせていくことができます。さらには、キャラクターの感情を読み手の気持ちをシンクロさせて強い共感を呼び起こし、一心同体とすることが可能になるので、登場人物を生かすも殺すも、書き手の語彙力にかかっています。

ヒトゴコロ『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』

感情や個性を表現するだけじゃない!物語の世界に「色」を与える方法とは!?

「ブルー」は日本人に愛される色として安心かつ穏やかな世界観を構築

両極端な意味を持つ「ブルー」はちょっと複雑です。日本人は「ブルー」すなわち「青」関してじつに多彩な表現を用います。下画像の【類語】のように、微妙な色ニュアンスをさまざまな語彙で表します。そして概ね、「ブルー」に対してはポジティブな意味合いが多く見受けられます。

そもそも青系の色は気分を沈着させたり、集中力を高めたりする作用があり、海や空の色に代表されるように大らかで自由な印象を与えます。つまり、「ブルー」は日本人に愛される色として、安心できる穏やかな世界観を構築しています。

一方で、「ブルー」が複雑たる所以は、落ち込んだ気分を表すネガティブワードだからです。『ブルーな気分になった』『気持ちがブルーだ』と、多くの方が日常で口にします。爽やかな「ブルー」の海や空を見て落ち込む人はいないはずなのに、「ブルー」は憂鬱を表す語彙でもあり、どこか油断なりません。

ブルーの説明『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』

★物語にうねりを起こす感情表現
★登場人物を印象づける身体の描写方法
★キャラ立ちさせるには声の表現もポイント
★ディテールを表現する感触の語彙

などなど気になるタイトルが目白押し!

『感情』『身体的特徴』『声』『感触』『情景』『色』など、作品に必要な表現のカテゴリー別に語彙のバリエーションと使い方を解説!『悲しみ』という表現であれば「嗚咽をもらす」「うなだれる」など、主な身体的な反応の語彙を16種類に加えて、「塞ぎ込む」「途方に暮れる」など、メンタルの描写に関する語彙も16種類紹介。辞書として使えるだけでなく、その感情などを文章で書く上で意識すべき大切なことまでしっかり解説します。 さらに、ラストには頭の中のイメージを文章で表現するため、プロの小説家による『語彙力検定』も掲載。イラストや状況を文章で表現する、という練習をすることで、語彙力と表現力が一気に上がります。読むだけで語彙が増え、幅広い表現が可能になるクリエイター必携の一冊です!

『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』
著者:秀島迅

プロの小説家が秘密にしたがる『語彙』のテクニック満載!小説家、ラノベ作家、漫画家、シナリオライター、脚本家、SNS投稿などでも使える、“頭の中のイメージを適切に描写する言葉選び”ができるようになる一冊が誕生!小説投稿サイトやSNSの普及により、簡単に自分の作品を投稿できるようになりました。そんな中、クリエイターが抱える悩みのひとつに『語彙力』や『言葉選び』があります。プロの小説家や人気があるクリエイターの文章には、適切かつ豊富な語彙を使った、わかりやすく魅力的な描写があり、それがあることで美しい世界観や、登場人物の細やかな感情などを思い通りに表現することができます。逆に語彙が乏しい文章では同じような表現が多くなったり、服装、景色、感情など、説明が難しいものをうまく表現できなかったりと、せっかく面白いストーリーやキャラクターを作っても、魅力的に表現することができません。そんな今よりもさらにクオリティの高い文章を書きたいクリエイターに向けて、本書では現役のプロの小説家による『語彙』とそれを使った表現方法を紹介します。 『感情』『身体的特徴』『声』『感触』『情景』『色』など、作品に必要な表現のカテゴリー別に語彙のバリエーションと使い方を解説!『悲しみ』という表現であれば「嗚咽をもらす」「うなだれる」など、主な身体的な反応の語彙を16種類に加えて、「塞ぎ込む」「途方に暮れる」など、メンタルの描写に関する語彙も16種類紹介。辞書として使えるだけでなく、その感情などを文章で書く上で意識すべき大切なことまでしっかり解説します。さらに、ラストには頭の中のイメージを文章で表現するため、プロの小説家による『語彙力検定』も掲載。イラストや状況を文章で表現する、という練習をすることで、語彙力と表現力が一気に上がります。読むだけで語彙が増え、幅広い表現が可能になるクリエイター必携の一冊です。

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