坐骨(ざこつ)を安定させる正しい座り方【疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖】
座る姿勢も、考え方の基本は同じです(ここでは椅子に座り、背もたれにはもたれずに座ることを前提にしています)。
下図の坐骨の絵をご覧ください。後ろ側が広くなって、カタカナの「ハ」のようになっています。坐骨のどこに体重を乗せたら、安定するでしょうか。それは、ハの字の広い所です。
骨盤を立てて坐骨の広い所に体重を乗せると、背骨をスッと伸ばせます。重い頭も背骨の上でバランスが取れて、首、背中、腰への負担が少なくなります。
正しい場所は、徐々に坐骨の重心を後ろに下げながら探します。これを難しいという人も多いのですが、大抵、正しい場所よりも前に想定をしています。
ただ座りながらの作業では、どうしても上半身が前屈みになります。無理に良い姿勢を維持する必要はありませんが、度々、ニュートラルポジションに戻って負担を軽くしましょう。パソコンを使う作業は、モニターの位置を上げるなど工夫しましょう。
【出典】『疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖』
著者:小池義孝 イラスト:千葉さやか(Panchro) 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
一義流気功治療院院長。昭和48年生まれ。平成18年「気功治療院一義流気功」を東京に開設。翌年に、気功治療の技術を伝える「一義流気功教室」を開設する。気功治療の内容はどの流派にも属さず、独自の歩みを続ける。肩こり、腰痛、猫背といった肉体の問題から、メンタルの問題まで、幅広く対応している。著書多数。30万部を超えるベストセラーになった『ねこ背は治る!知るだけで、体が改善する「4つの意識」』を始めとし、国内15冊、海外翻訳版(台湾、韓国)3冊、約累計70万部を送り出している。
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公開日:2024.01.08