手首の痛みには、小石のような骨を動かす【疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖】
日常的によく使う手首は、耐久性が低くて傷めやすい部分です。ほとんどの人が、手首の関節を、ただパタパタと折り曲げるだけのものと思い込んでいます。手の平側からは、確かにそのようにしか見えません。
しかし、手の甲側で骨をよく観察してみると、小さな石のような骨が集まっているのが解ります。これは手根骨(しゅこんこつ)といって、これらを含めて手首なのです。
少し実験してみます。すべての指を目一杯に開いてみてください。そして、手首を限界まで内側に折り曲げてみてください。次に、手根骨を意識します。石のような小さな骨は、実は動きます。横に広がり、内側にも反れるように曲がります。手根骨を意識して、同じように指を目一杯に開き、手首を折り曲げてみてください。
手根骨を意識した方が、より大きく広がり、より大きく曲がったと思います。ただパカパカと折り曲がるだけのイメージが、随分と変わりませんか。手根骨を含めての手首を使っていると、かかる負担も軽減されます。
【出典】『疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖』
著者:小池義孝 イラスト:千葉さやか(Panchro) 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
一義流気功治療院院長。昭和48年生まれ。平成18年「気功治療院一義流気功」を東京に開設。翌年に、気功治療の技術を伝える「一義流気功教室」を開設する。気功治療の内容はどの流派にも属さず、独自の歩みを続ける。肩こり、腰痛、猫背といった肉体の問題から、メンタルの問題まで、幅広く対応している。著書多数。30万部を超えるベストセラーになった『ねこ背は治る!知るだけで、体が改善する「4つの意識」』を始めとし、国内15冊、海外翻訳版(台湾、韓国)3冊、約累計70万部を送り出している。
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公開日:2024.01.25