日本では好きな色と性格が一致しやすい
◉好きな色がつくられる複雑なしくみ
色のイメージは過去の記憶とも結びつきます。人それぞれ、「過去に受けた色の印象」といった個々の経験が加わります。
たとえば、Aさんは「黄色」が好きです。本人も自覚がなかったのですが、その理由が過去に好意をもった人から「黄色の服がとてもよく似合うね」といわれたことだったという実例もあります。
こうした過去のエピソードや印象に「文化・宗教・歴史的な背景」「応援するチーム、推しの色」「生物学的な影響、環境の影響」、さらに住んでいる場所の影響である「太陽光」「空気の透明度」「背景色」などが加わる、じつに複雑なしくみがあるわけです
◉高い確率で「あたる」理由
さまざまなものが影響するので、好きな色と性格の関係は個人差が強く出ると推測し、色のイメージが異なるために、診断は7〜8割程度の人にあてはまればよいとポーポーは考えていました。
ところが、「仮説・色と性格」を検証していくなかで、8割以上の高い数字で「あたっている」という感想をいただくようになりました。 なかには「あたりすぎていてこわい」といわれることもありました。
どうしてこのように高い精度が出現するのか、その理由を考えると、そこには日本人(アジア圏)特有の背景が見えてきました。
まず日本は「宗教・歴史的背景」などの影響が薄い国です。特定の宗教に属していても、色と関わるものが少ないと考えられます。色に関わる歴史的背景も強いものがありません。「推しの色」などは最近の若い層を中心に増えてきましたが、全体で見るとまだまだ少ないと見積もれます。
アジアの土地柄、「太陽光」「空気の透明度」「背景色」の影響も限定的です。つまり、この地に住む人が経験した「過去に受けた色の印象」はあれど、純粋に「色から受ける心理的なイメージ」と性格が結びつきやすく、それが8割以上の高い数字で一致するような理由になったと考えています。「万人が好む色」を調べていく過程でわかってきた特定の色と形から受けるイメージが一致していることからも、色に関する過去のエピソードの影響はあるものの、日本では「色と性格の関係」が率直に出やすいと考えられます。
色の好みと性格が結びつきやすい理由
【出典】『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』著:ポーポー・ポロダクション
【書誌情報】
『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』
著:ポーポー・ポロダクション
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公開日:2024.11.06