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驚異の勝率を叩き出す二階堂重人が教える信用取引のリスクを理解してメリットだけを活かす方法とは!?【最新版これから始める株デイトレード】

Text:二階堂重人

信用取引のリスクを理解してメリットだけを活かす

カラ売りの最大損失額は青天井!

信用取引のリスクは予想を超える

「資金の約3倍のトレードができて、下げ相場でも儲けることができる」「信用取引はメリットばかりなので、利用すれば儲かるに違いない」たしかに、信用取引はメリットが大きく、トレードを有利にすることができます。

しかし、デメリットもあるわけです。その一つが、「リスクの拡大」です。信用取引の場合、トレーダーが想定している以上の速さで、損失が拡大することがあります。現物買いでは、損失がどんなに拡大しても、手持ち資金の額以上になることはあり得ません。

買った銘柄の企業が倒産して、株価がどんなに下がっても1円までです。1000円くらいは戻ってくるので、手持ち資金がすべてなくなることはありません。 しかし、信用取引で、100万円の資金を担保にして、300円の銘柄を1万株買ったとします。代金は300万円です。もし、値下がりして、株価が200円になったら、いくらの損失になるでしょう。200円で1万株売ると、200万円です。ということは、手持ちの資金100万円がすべてなくなってしまったわけです(もちろん、その前に追証(おいしょう)が発生します。

値動きの荒い銘柄では、短期間のうちに300円から200円まで値下がりするようなことはよくあります。

リスクを抑えるための対処法を身につける

このように、信用取引のレバレッジ効果(テコの原理)で大きな取引をすると、資金をすべて失い、場合によってはマイナスになることもあるわけです。しかし、信用買いのリスクは限度があるので、まだいいほうです。300円の銘柄を1万株買って、株価が1円になっても、損失は299万円で済むわけです。損失額は、けっして売買代金以上になることはないわけです。

ところが、カラ売りの最大損失額はわかりません。青天井です。たとえば、300円の銘柄を1万株カラ売りしたとします。カラ売りは株価が上がると損失が発生します。株価が400円になれば、100万円の損失。株価が1000円になれば、700万円の損失。株価が1万円になれば、9700万円の損失が発生します。株価300円の銘柄が1万円になる確率は極めて低いといえますが、まったくないともいえません。

このように、カラ売りの損失額は無限。「青天井」です。しかし、恐れる必要はありません。資金の3倍までトレードできますが、「必ず3倍」というわけではありません。資金の2倍程度に抑えれば、それほどリスクは大きくないわけです。また、損失が拡大する前にロスカットをすれば、損失を限定できます。対処をしっかり行なえば、信用取引のメリットだけを活かせます。

信用取引のリスクについて理解しておく

カラ売りのリスクは青天井

現物取引の最大損失額

現物取引の最大損失額『最新版 これから始める株デイトレード』

最大損失額<資金

現物取引ではどんなに損失が拡大しても、資金以上にはならない。

信用買いの最大損失額

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資金<最大損失額<売買代金

信用買いでは、損失が拡大すると、その額が資金を超えることもある。しかし、売買代金を超えることはない。

信用売りの最大損失額

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資金<売買代金<最大損失額

信用売りでは、損失が拡大すると、その額が資金額や売買代金を超えることもある。しかも、最大損失額は青天井!。

100万円で限度枠いっぱいまで仕掛けた場合の最大損失額

現物取引……100万円未満
信用買い……300万円未満
信用売り……青天井

信用取引のリスクをよく理解し、リスクを抑えること。とくにカラ売りのリスクは青天井なので注意が必要である!

出典:最新版 これから始める株デイトレード

【書誌情報】
『最新版 これから始める株デイトレード どんな相場でも利益が出る最強の教科書』
二階堂重人 著

最新版 これから始める株デイトレード

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