くじは何回引けば当たる?
確率10分の1のくじは10回引けば当たるのか?
当たる確率が10分の1のくじを10回引いても必ず当たるとは限りません。表が出る確率2分の1のコインを2回投げれば必ず表が出るわけではないのと同じです。
では、必ず当たりが出る確率というのは、いったいどのくらいなのでしょうか?
これは、次の式で求めることができます。
少なくとも1回当たる確率=1-すべてハズレになる確率
例として、当たる確率3分の1のくじを3回引いたときに少なくとも1回当たる確率を求めてみると、次のようになります。
1-2/3 × 2/3 × 2/3=1-8/27=19/27(約70%)
同様に、当たる確率10分の1のくじを10回引いて少なくとも1回当たる確率を計算すると約65%、当たる確率が300分の1のくじを300 回引いたときには、少なくとも1回当たる確率は約63%です。
分母の回数分くじを引いても当たる確率は約63%
確率100分の1のように分子が1で、分母が70以上のときは、分母の回数だけくじを引いても当たる確率は約63%です。
同様に、3桁の数字を当てる宝くじのナンバーズ3の確率は1,000分の1なので、1口ずつ1,000 回購入しても当たる確率は約63%、2,500回購入して当たる確率は約92%です。4,500回購入して、ようやく当たる確率は約99%になります。
当せん確率が1,000万分の1のジャンボ宝くじの場合は……と考えると気が遠くなりそうですね。
出典:『マンガでわかる 図解 眠れなくなるほど面白い 確率の話』
【書誌情報】
『マンガでわかる 眠れなくなるほど面白い 図解 確率の話』
著者:野口哲典(マンガ:田伊りょうき)
当社の「眠れなくなるほど面白い 図解」シリーズをよりわかりやすく解説する「マンガ図解」シリーズの第1弾! 我々の日常に深く入り込んでいる「確率」。朝の天気予報で「降水確率」を確認したり、野球シーズンには勝率や打率をチェックしたりする方もいると思います。ジャンケンやサイコロの目、ゲームのガチャやくじなどの当たる確率、人生の節目にあたる受験の合格確率やプロポーズの成功確率など、実にさまざまなシーンで「確率」の話になるのです。そんな「確率」をマンガと図で解説し、面白く読み進めながら知識を得られる一冊。「運命の出会い」を確率にするとどのくらいになるのか、最低でも一校は合格するための受験の仕方など、勉強としてではなく実際に役立つ確率の話ばかりなので、ぜひご一読ください。
公開日:2024.06.14