サイコロを3回振って6の目が1回出る確率
反復試行の確率
サイコロを3回振って、そのうち1回6の目が出る確率はどのくらいあるでしょう?
サイコロを3回振るのですから、6の目の出方は、1回目に出る、2回目に出る、3回目に出るの3通り。そして、6の目が出る確率は6分の1、6以外の目が出る確率は6分の5です。
したがって、サイコロを3回振って、そのうち1回6の目が出る確率は次の計算で求めることができます。このような確率のことを「反復試行の確率」といいます。
1回目に出る場合…… 1/6×5/6×5/6=25/216
2回目に出る場合…… 5/6×1/6×5/6=25/216
3回目に出る場合…… 5/6×5/6×1/6=25/216
サイコロを3回振って、そのうち1回6の目が出る確率
……25/216+25/216+25/216=75/216=25/72
=約35%
公式を利用すると簡単に求められる
「反復試行の確率」は次の公式を利用することで、簡単に求めることができます。
確率Pのことをn回実施して、そのうちr回起きる確率
……nCr×(Pのr乗)×(1-P)の(n-r)乗
サイコロを3回振って、そのうち1回6の目が出る確率…… 3C1 ×1/6×(5/6)の2乗
=3×1/6×5/6×5/6=25/72
出典:『マンガでわかる 図解 眠れなくなるほど面白い 確率の話』
【書誌情報】
『マンガでわかる 眠れなくなるほど面白い 図解 確率の話』
著者:野口哲典(マンガ:田伊りょうき)
当社の「眠れなくなるほど面白い 図解」シリーズをよりわかりやすく解説する「マンガ図解」シリーズの第1弾! 我々の日常に深く入り込んでいる「確率」。朝の天気予報で「降水確率」を確認したり、野球シーズンには勝率や打率をチェックしたりする方もいると思います。ジャンケンやサイコロの目、ゲームのガチャやくじなどの当たる確率、人生の節目にあたる受験の合格確率やプロポーズの成功確率など、実にさまざまなシーンで「確率」の話になるのです。そんな「確率」をマンガと図で解説し、面白く読み進めながら知識を得られる一冊。「運命の出会い」を確率にするとどのくらいになるのか、最低でも一校は合格するための受験の仕方など、勉強としてではなく実際に役立つ確率の話ばかりなので、ぜひご一読ください。
公開日:2024.06.28