プロローグ1:明るい未来を築くなら今すぐスタートするべき
NISA はなんの略?
NISAとは、少額から簡単に投資が行えるよう考えられ、2014年1月からスタートした「少額投資非課税制度」のこと。イギリスのISA(IndividualSavings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がつけられている。
NISA の特徴は?
①運用益が非課税
株式や投資信託など、金融商品で出た利益に対しては通常20%前後の税金がかかる。しかし、NISA口座で投資した金融商品で得られる利益は非課税なのが特徴。
②恒久的に使える!
18歳以上であればはじめられるNISAは、非課税の期限を設けておらず、長く積み立てることができる。20歳から80歳までの60年間運用しても、利益の非課税が続く。
「すぐ」はじめるとメリットが多い
前項でも述べたように、優れた非課税の投資制度であるNISA。多くの人たちから注目を集めているのには、非課税というだけではない、今はじめたほうがいい理由がいくつもあるからです。その理由の1つは現在、日本企業の利益が過去最高額をマークしているためです。
日経平均株価とは、日本経済新聞社が算出・公表した225銘柄の平均株価のことで、日本の株式市場を把握するための重要な指標として使われています。2023年ごろから上昇を続け、2024年2月に史上最高値を更新しました。NISAでは株式も投資の商品として扱うため、保有している株式の価値が上がり続けている今、買うことが重要なのです。
また、現在は日本経済がインフレ傾向にあることも投資をはじめたほうがいい理由の1つ。モノやサービスの価格上昇であるインフレが発生すると、100円で買えたモノに200円払わなければいけないような事態が起こります。倍のお金を払うことになれば、せっかく貯金したのに、お金の価値が目減りしてしまうのです。
投資であれば値上がりした投資商品を持ち、運用益もインフレによって値上がりしているはず。揺らぐことなく資産形成することが可能です。現在は金利も低く、お金を預けても増える額は微々たるもの。もしもの貯金は投資で運用することをおすすめします。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』著:伊藤亮太
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』
著:伊藤亮太
2024年1月、日本の少額投資非課税制度「NISA」が新しくなり、簡単に使えるように改善されました。この変更により、投資を始める人が急増し、NISA口座はすでに170万口座が開設されています。しかし、「投資はリスクがある」と感じ、利用に慎重な人も多いです。「眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話」では、新NISAの基本的な仕組みや利用方法、資産運用の重要ポイントについて、初心者にも分かりやすく解説しています。新NISAを始めることで資産運用に役立つ情報を提供し、読者の将来のための手助けを目指しており、新NISAに興味を持っている方に読んでいただきたいおすすめの一冊です。
公開日:2024.09.02