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直接からだに触れない「ストーカー行為」も性犯罪?!性犯罪の主な種類とは?【図解 犯罪心理学】

Text:監修:越智啓太

性犯罪にはどんなものがある?【図解 犯罪心理学】

同意がなければ恋人同士でも犯罪

性犯罪には「強姦(レイプ)」や「不同意わいせつ」「淫行」「痴漢」「性的虐待」といった被害者の身体に触れるものから、「盗撮」「のぞき」「露出」「下着泥棒」といった直接被害者の身体にこそ触れないものの、相手に精神的なショックを与えるものまで、さまざまな種類があります。また、しつこく言い寄ったり、電話やメールを一日に何度も行うといった、恋愛絡みの「ストーカー行為」も性犯罪のひとつといえます。

とくに「強姦(レイプ)」や「不同意わいせつ」などの性犯罪は、「魂の殺人」といわれることもあるように、被害者に計り知れない精神的苦痛を与える極めて重大な犯罪です。

こうした犯罪の被害に遭った際、「はっきりと拒否しなかった被害者も悪い」といった意見が出ることもありますが、たとえ暴行や脅迫がなくても、「フリーズ状態」(性被害に遭ったとき、予想外の出来事に直面したことなどで体が動かなくなってしまう状態)や、立場による影響力などによって、被害者がはっきりと拒否するのが難しい状況であれば、犯罪として成立します。また、「不同意性交」や「不同意わいせつ」は夫婦や恋人同士であっても成立するため、「交際しているのだから性行為を受け入れるのは当然だ」といった認識は誤りといえます。

性犯罪にはどんなものがある?【図解 犯罪心理学】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』
監修:越智啓太
監修者プロフィール
法政大学文学部心理学科教授。1965年、神奈川県横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻修了。警視庁科学捜査研究所研究員、東京家政大学文学部助教授、法政大学文学部准教授を経て2008年より現職。臨床心理士。専門は犯罪捜査への心理学の応用。著書に『犯罪捜査の心理学』(化学同人)、『ケースで学ぶ犯罪心理学』(北大路書房)ほか多数。

 昨今、様々な事件や特殊詐欺など凶悪な犯罪が増えており、ニュースで犯罪に関する情報を聞かない日はないといえます。誰もが利用するSNSを介した犯罪も当たり前になっており、より巧妙化しながら身近に潜む問題にもなっています。こうした問題や実態について研究し、犯罪予防や再犯防止に役立てようとするのが『犯罪心理学』です。
 犯罪心理学は、心理学の中でも実際の現場や実践に役立つことを目的とした“応用心理学”の1つで、特に犯罪行動・非行や犯罪者の心理・行動パターンに焦点を当てた研究分野です。専門書や教科書が多いジャンルですが、本書では図やイラストを用いて、1トピックを見開き1ページでわかりやすく解説。
“普通の人”が犯罪に手を出してしまう経緯、犯行内容から見える犯人像や周囲の環境、巧妙化する手口や防犯法など、知らなかった犯罪心理学を、楽しみながらもしっかりと学べる一冊です。

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