「嫌われているかも」とビクビクしていませんか?【ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学】
SNSで誰かが苦言を呈した投稿を見ると、自分のことを指しているのではと不安に感じます。もしかして、私は嫌われているのかもしれない。そう思う人は少なくありません。
私たちは本当にちょっとしたことで「自分は嫌われているかも」と感じます。
こうした不安は自分が想像してつくっているものといえます。自分に後ろめたい考え、後ろめたいところがあるときに感じやすいものなのです。心の奥に「誰かに嫌われる性質がある」と思っていると、他人はそれを敏感に感じとっているかもと想像してしまいます。
たとえば「自分はワガママである」と自覚がある場合は、それを相手が察知しているに違いないと思ってしまいます。普段からこうした後ろめたい感情を内包している人は、嫌われているかもと感じやすいのです。
「嫌われているかも」から離れる方法
「嫌われているかも」という感覚は、単純に悪いものとはいえません。適度に「嫌われているかも」と感じることで、人はコミュニケーションを振り返ることができ、自分の行動を修正することができるのです。つまり、嫌われているかもと思うことで、実際に嫌われる行動を回避できます。
自分を変えるよいものとして捉え、この感覚とうまく付き合っていくことで、あなたの人間性は磨かれます。嫌われているかもと思ったら、それは自分が好かれるための入り口なのです。
【出典】『ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学』
著者:ポーポー・ポロダクション 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
「人の心を動かせるような良質でおもしろいものを作ろう」をポリシーに、遊び心をこめたコンテンツを企画している。色彩心理と認知心理が専門で幅広く心理学全般を活用し、ビジネスやコミュニケーション展開を企画、提案している。著書に『色と性格の心理学』、『決定版 色彩心理図鑑』(ともに日本文芸社)などがある。
大好評「ゼロからわかる」シリーズに、「人間関係の心理学」が登場。対面・リモート・SNSでも使える!「人間関係」×「心理学」科学的な研究に裏打ちされた、ストレスゼロの心地いい関係をつくる方法を紹介します。
■なぜか「攻撃されやすい人」3つの特徴■怒っている?「メール人格」に注意■「SNS疲れ」から離れる方法
■オンラインでも使える「ランチョンテクニック」■投稿内容で性格が見抜ける■ものを頼むときは相手の名前を呼ぶ■人と仲よくなる3大法則とは?■人間関係の構築のために「ハロー効果」を使わない手はない■「変な動き」をすると心が軽くなる■人見知りを克服するための〇〇■集団になると冷たくなる心理■人との仲を決める「視線の行方」■「思い込み」が人間関係を悪化させる■オンラインで部下を育てるコツ■コメント欄はなぜ荒れるのかなど、リアルやオンラインで信頼関係を築いたり、仲よくなったり、困った相手ともストレスなく付き合う方法などを紹介します。
近年は、環境の変化によって新しい心理が多くの人に芽生える傾向にあります。オンラインミーティングやメールでのやりとり、SNS上での交流など、対面以外のコミュニケーションの場面も増えました。このような新しい環境でも、トラブルやストレスを回避しながら円滑な人間関係を構築するポイントがつかめる一冊です。
公開日:2023.12.05