人とのちょうどよい「距離感」のつかみ方【ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学】
近年、人との距離感に悩む人が増えています。人との距離感を難しくしている原因に、心地よいと感じる距離感は個人差が大きいということがあります。自分の心地よいと考える距離感と相手が考える距離感の違いです。
さらに、人との距離感を難しくしていることとして、新型コロナウイルス感染拡大によるフィジカルなディスタンスがあるでしょう。これにより個々の人が心地よいと考える距離感の差は一層開いてしまったと考えられます。
「信頼感」を数値化して距離感をはかる
相手と仲よくなりたいけれど、どんな距離感で話をしたらよいかわからないときは、「信頼感」を数値化する方法があります。
距離感は個人差があり「相手との距離感」と捉えてしまうとわかりにくいので、「相手との信頼感」として90%・70%・50%・30%・10%という5段階ぐらいで考えるとわかりやすいでしょう。
心の距離は目で見えませんから、信頼感と考えて5段階に可視化してみるのです。相手が自分に感じていると思われる「%」を意識してみるのがポイントです。
まだ相手と知り合ったばかりで「相手との信頼感」が10%しかないのに、90%の人と同じような話し方、質問などをしたら、相手が不快になるのは当たり前です。そして信頼関係が構築できていった実感とともに、対応を30%・50%・70%と上げていく、すなわち距離感を縮めるのが大事です。
【出典】『ゼロからわかるオンライン&リアルのトラブルを回避 人間関係の心理学』
著者:ポーポー・ポロダクション 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
「人の心を動かせるような良質でおもしろいものを作ろう」をポリシーに、遊び心をこめたコンテンツを企画している。色彩心理と認知心理が専門で幅広く心理学全般を活用し、ビジネスやコミュニケーション展開を企画、提案している。著書に『色と性格の心理学』、『決定版 色彩心理図鑑』(ともに日本文芸社)などがある。
大好評「ゼロからわかる」シリーズに、「人間関係の心理学」が登場。対面・リモート・SNSでも使える!「人間関係」×「心理学」科学的な研究に裏打ちされた、ストレスゼロの心地いい関係をつくる方法を紹介します。
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近年は、環境の変化によって新しい心理が多くの人に芽生える傾向にあります。オンラインミーティングやメールでのやりとり、SNS上での交流など、対面以外のコミュニケーションの場面も増えました。このような新しい環境でも、トラブルやストレスを回避しながら円滑な人間関係を構築するポイントがつかめる一冊です。
公開日:2023.12.06