スケジュールも家のなかで見える化しよう
スケジュール管理は家族で楽しみながら取り組む
「子どもの忘れ物が多い」
という相談が、わたしのもとにたくさん寄せられます。忘れ物対策に有効なのは、スケジュールの見える化です。日々の忘れ物を防ぐために、玄関に忘れ物チェックシートを貼るのもおすすめです。
見えるところに置いて、いつでも簡単にチェックできるようにすることで、もち物を確認する習慣が身についていきます。
そのほかにも、リビングにホワイトボードを置き、スケジュールを見える化するのもよいでしょう(121ページ)。
このとき、親御さんは、
「すごいね、とてもがんばってるね」
と子どもをほめてあげてください。きょうだいがいる場合、おにいちゃんやおねえちゃんがほめられているのを見て一緒に取り組み出すかもしれません。
スケジュールは、やらなくてはいけないものではなく、遊び感覚で楽しく行うものだ、という雰囲気をつくり出せたら大成功です。
ポイント制で子どものモチベーションが上がる
子ども用の手帳などを使って、やることを見える化するのもおすすめです。
達成したらポイントが入るというしくみは、子どもにとってとても嬉しいごほうびです。幼稚園や保育園では、登園するとシールやスタンプがもらえるところがありますが、シールやスタンプが増えていくことが、子どもにとって大きなモチベーションになります。
他にもたとえばリビングに表を貼って、
「朝7時に起きられたから、シールをひとつあげるね」「夜22時までに寝られたから、ポイント1点。たくさん増えたね」
と、シールやスタンプが増えるのを家族でチェックしていくのも楽しいでしょう。
ポイント制については4章178ページで詳しく解説します。
勉強の習慣をつけるためには「例外の日」をつくらない
出かける準備や早寝早起き、歯磨き、宿題など、子どもが自主的に動けるようにするには、毎日の習慣をつくるところから始めましょう。
習慣化のコツは、例外の日をつくらないことです。つまり、起きる時間や寝る時間、歯磨きをするタイミングなどを一定にするのです。
また、勉強であれば、土曜日や日曜日も5分でもよいので、「やった」という実績を残すようにしましょう。人は誰でも、インターバルをおくと再開するのに大きなエネルギーが必要になり、なかなか取り組めなくなってしまいます。やらないほうが、なんだか落ち着かない……となるくらい、日常に組み込んでいってください。
【出典】『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』著:石田勝紀
【書誌情報】
『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』
著:石田勝紀
本書『頭のよい子の育て方』では、「頭のよい子」とは、単に学力や成績が優れた子どもを指すのではなく、その子自身の特性やタイプに応じた能力や個性が発揮されている状態を意味すると提案します。著者は、親として子どもの個性に合わせた育児の重要性を強調し、シンプルで無理のない生活環境を整えることが、子どもの健全な成長を促す鍵であると説いています。また、親の都合で育児を進めるのではなく、子どもの特性に合ったアプローチが必要であることを具体的な例を交えて解説しています。子どもの成長をサポートするための実践的なアドバイスが満載の一冊です。
公開日:2024.09.30