桜花賞と皐月賞の合間、4月14日に大井競馬場で開催される「東京スプリント(JpnⅢ)」。
いまダートスプリントは地方馬の力が底上げされてきており、JRAの出走馬レベルによっては混沌とするレースが多くなった。
今回の東京スプリントも地方勢からJBCスプリント(JpnI)を制した⑨サブノジュニア。交流重賞で2着2回①ベストマッチョ。JBCスプリント5着で前走地方オープンを勝ち、鞍上に地元大井のトップジョッキー御神本を乗せてきた⑬キャンドルグラス。JRAから浦和に移籍して初の地方勢として出走、2019年のサマーチャンピオン(JpnⅢ)を勝った⑫グランドボヌールと好メンバーが揃った。
対するJRA勢は、重賞実績はバツグンだが9歳と高年齢が気になる⑩ノボバカラ。オープン実績は抜群の④ヒロシゲゴールドと⑥リュウノユキナ。
前走オープン特別競走では結果が出なかった②サイクロトロンと⑭イモータルスモークと少し弱いメンバー構成に思われる。
そこで、東京スプリントの過去10年を振り返ってみると、JRA勢が3着以内を全て独占出来たのは、2015、16年のみ。その他は常に地方勢が絡んできている。
ただし地方勢が勝ったのは、2013年のラブミーチャンと2019年のキタサンミカヅキのみとなっている。
さあ、軸探しといこう。地方勢筆頭の⑨サブノジュニアからと言いたいが、今回斤量が58kgと一番重く、近走成績もJRAへ遠征していたとはいえ、冴えない状況である。
そうなると、やはりJRAからと考える。まず実績がある⑩ノボバカラだが、少し年齢が気になるところなので、重賞実績はないがオープン実績でトップの⑥リュウノユキナを推したい。
⑥リュウノユキナを推す理由は、父がヴァーミリアンというところにある。ヴァーミリアンはJRA認定のGI/JpnIを9勝し、ダート界のトップに君臨したことのある馬で、種牡馬としても交流重賞を制したノブワイルドやラインシュナイダー、ビスカリアを輩出しており、地方ダートに適正がある父である。
最終結論として、JRAのオープン競走を2連勝してきた勢いと父の力から、⑥リュウノユキナを軸として、地方勢から好調を維持している⑬キャンドルグラスを絡めて考えたい。
果たして、この難解な東京スプリントを制するのほどの馬か!?
発走は、4月14日 大井競馬場11レース20:10予定。
公開日:2021.04.13