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阿河徹が語るいいスコアで回るためのアドレスの重要性とは?【100を切れない7つの理由・10の上達法/阿河徹】

Text:阿河徹

ゴルフはボールが静止した状態から始まるスポーツ

アドレスの姿勢を変えることでクラブの軌道が変わってくるというのは、静止したボールを扱うゴルフにはとても重要な方法論です。構えが良くなればフォームも良くなることが多いからです。

静止したボールを扱うスポーツはほかにもけっこうあって、野球のピッチャーやビリヤード、ボーリングなどは静止したボールをコントロールする範疇
の競技ですが、それらの共通点はフォームの重要度が高いことなんです。逆に、野球のバッターやテニス、サッカーなど、動いているボールを扱う競技はボールにアジャストできる能力が重要です。フォームの美しさよりも、飛んで来たボールに自分の体勢を的確に入れられるかどうかが、高いパフォーマンスを行うための鍵となるんですね。

野球のピッチャーにゴルフが上手な人が多いのは、運動の質に共通性があるからで、その共通性とはもちろん、ボールを静止した状態から動かすということです。だからこそピッチャーはバッターよりもフォームにこだわるんですね。鏡の前で延々とフォームの研究をしたり、端を結んだタオルを持ってシャドウピッチングをしたりするのは、フォームの重要性がわかっているからです。

さらに言うと、フォームが重要なスポーツはセットアップが重要で、たとえばボーリングなんかもレーンのどこにどうポジショニングするかで、狙った場所に思い通りの球筋で投げられるかどうかが決まるわけです。

つまりボールが静止した状態から始まるスポーツは、始動するにあたっての姿勢にこだわる必要があり、変則的な構えからは変則的な動きしか出ないということです。変則打ちのオジサンは構えも変則じゃないですか。要するにそういうことなんですよ。だからゴルフではアドレスやグリップにこだわる必要があるのです。

もちろんフォームが変則でもクラブの入り方や弾道が適正という場合もあります。それはそれでいいのですが、事実として、変則的な構えからは変則的な動作しか発生しないということだけは覚えておいてください。

変なフォームだけど構えだけは凄くいいということはまずないのです。また弾道が定まっていないにもかかわらず「俺はこのほうが構えやすいから」と誰が見てもおやっというような変則的アドレスにこだわるのは基本、通用しないスポーツです。

【書誌情報】
『100を切れない7つの理由・10の上達法 劇的に上手くなるスイングの作り方』
著者:阿河徹

なかなか上手くならないアマチュアゴルファーのスイングには、致命的な欠陥がある。そこで本書では、アマチュアのスイングの悪いクセを7つを解説。さらに、著者が「スイングの設計図」と呼ぶ、正しいスイングの動きをイラストでわかりやすく紹介する。そして、その基本の動きが身につき、上達に役立つ10のスイング・ドリルも公開する。スイングに悩んでいる人をはじめ、これからスイングを学ぶ人、基本を再度見直したい人も活用できる一冊である。

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