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阿河徹が語るナイスショットを放つトップオブスイングの作り方とは?【100を切れない7つの理由・10の上達法/阿河徹】

Text:阿河徹

体の右回転運動を先に終わらせておく

ここで腕の振り上げ動作と体の右回転のタイミングについてお話ししますと、9時の位置まで上がったとき、体の右回転は約75%終わっているべきです。この後、腕は11時の位置まで上昇しますが、その前に体の右回転は完了します。つまり腕の上昇運動より先に、右回転運動が終わっていなければならないのです。

なぜかというと、そうしないとオーバースイングになってしまうからです。腕を先に振り上げてしまうと、十分上がったところからさらに胴体の右回転が行われ、それと共に腕がさらに上昇します。

このパターンのアマチュアは非常に多く、軸の傾きを伴ったオーバースイングになってしまい、ダウンスイングの動作に移行するのに困難を伴います。「オーバースイングを直すと全然飛ばなくなるんだよね」という人は、まずこのタイプのオーバースイングだと考えて間違いないでしょう。

一方、プロや上級者は早めに右回転が完了するため、腕がまだ上昇している間に、左への重心移動が始まります。

だからこそトップオブスイングで腕がコンパクトな位置に収まるにもかかわらず、体にはしっかりとねじれが作られるのです。

ですからテークバックを手先で行わずに体の回転と共に始動し、9時の位置で体の右回転は、ほぼ完了しているようなイメージを持ってください。

それでもオーバースイングになるようなら、すでにお話ししたように「前傾角度の維持」と「左腕を曲げない」ということを意識してバックスイングするといいでしょう。

左手1本でクラブを短く持って練習すると効果的で、こうすると左手は耳の横までしか上がりませんので、自ずと右手のポジションが決まり、右ヒジが後ろに流れるということもなくなります。また左の肩甲骨が前にスライドするのも確認できるはずですが、これはダウンスイングの加速に貢献する動きなので、ぜひ身に付けてください。

【書誌情報】
『100を切れない7つの理由・10の上達法 劇的に上手くなるスイングの作り方』
著者:阿河徹

なかなか上手くならないアマチュアゴルファーのスイングには、致命的な欠陥がある。そこで本書では、アマチュアのスイングの悪いクセを7つを解説。さらに、著者が「スイングの設計図」と呼ぶ、正しいスイングの動きをイラストでわかりやすく紹介する。そして、その基本の動きが身につき、上達に役立つ10のスイング・ドリルも公開する。スイングに悩んでいる人をはじめ、これからスイングを学ぶ人、基本を再度見直したい人も活用できる一冊である。

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