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オンプレーンのダウンスイングが難しい3つの理由とは!?【「圧力系」インパクトの作り方/阿河徹】

Text:阿河徹

オンプレーンのダウンスイングが難しい3つの理由

クラブを担ぎ上げるように上げて、シャフトクロスのポジションに入ってしまうのは、柔軟性がないことだけが理由ではありません。柔軟性があっても担ぎ上げてしまう人はいくらでもいるのですが、それはスイングの基本的な知識が欠如しているからだと私は思います。

何を知らないのかというと「スイングプレーン」という概念で、クラブの通り道と言ってもいいでしょう。通常スイング解析は主に飛球線後方からの映像で行いますが、アドレス時のシャフトに線を引っ張り、この直線を基準に評価します。しかしこの直線、実際には線ではなく面で、ターゲットを含むおよそ60度傾いた板のようなものなんですね。その面に対して、クラブが平行な関係を保ちながら動いていくのがスイングであり、基準となるその面を「スイングプレーン」と呼ぶわけです。

さきほども言ったように、アドレスから8時のポジションまではクラブがなんとか視覚に入っていますが、そこを超えると見えなくなります。目に入っていない部分でもスイングプレーンに対して、平行に運動を行さなければならないところが難しく、上級者レベルでも手こずります。

これは目線に入らないと面の傾きがわからなくなるためで、仕方がないといえば仕方がないのですが、面に沿ってクラブを動かすべきだという知識があればできるようになるでしょうし、逆に言うなら、それがわからないといつまでたっても、スイングプレーン通りにクラブを振ることはできません。

ダウンスイングで早めにプレーンに乗せるのは正直大変です。バックスイングで右に回旋した体が左に回旋するのですが、その左への動きにクラブが遅れて下りてくることでオンプレーンになるからです。視覚には入りませんし、左に回旋しているわけですから、クラブは自分の背中のかなり後ろに感じます。

切り返しの後は、背中の後ろのほうにクラブがあって、シャフトが面と平行関係をキープしながら、スティープにならないように下ろしてこなければなりません。それには右ヒジが右肩の前、右手が右ヒジの後ろ、という不自然な状態をキープしなくてはならず、これが訓練しないとできない理由です。このように、①見えない②自分のかなり後方にクラブがある③関節の方向がおかしい(笑)という3つの要素がダウンスイングを難しくしているのです。

切り返しが難しい3つの理由

●クラブが見えない
●クラブがとてつもなく後ろに感じる
●プレーン通りに下ろすには関節が 不自然なポジション


【書誌情報】
『70台は楽に出る!「圧力系」インパクトの作り方』
著者:阿河徹

ボールがクラブフェースにきちんと当たる確率を高め、飛距離が十分出る― そんなスイングを実現するため著者ススメているのが「圧力系インパクト」。小さなバックスイングで強いインパクトを実現する。本書では、このインパクトの作り方を写真を数多く用いて解説。70台のスコアも可能にする、ゴルファー待望の一冊だ。