プロゴルファーはフケ球アマチュアは強い球が使い勝手がいい
強いインパクトを作るためにはハンドファーストが重要な要素ですが、ハンドファーストが作りにくい人は、アドレスの時点でハンドファーストにするほうがいいでしょう。
ハンドファーストにしてフェースをターゲットに合わせると、その時点でシャットフェースに握っていることになり、ハンドファーストであればあるほどシャットの度合いは強くなります。
私が見る限り、これと真逆なのが藤本佳則選手とプラヤド・マークセン選手で、彼らはハンドレートプレーヤーであるがゆえに、アドレスは手元が体の中心付近にあって、なおかつオープンフェースにセットします。そうすることでレギュラーツアーの硬いグリーンにも、ボールが止められるスピンの入ったショットが打てるんですね。
私を含めた適度なハンドファーストプレーヤーはややシャットで、ハンドファーストの度合いもある程度コントロールできますが、これだと強い球は打てても、硬いグリーンにボールを止めることはできません。全部ピン筋に打てることはできても、全部グリーンの奥まで転がってしまいスコアにならないでしょう。
もしチャレンジツアークラスの選手がこの技術を覚えてしまうと、レギュラーツアーに出たときにゴルフにならず、なかなか這い上がれないということが起こります。レギュラーツアーではいわゆる「フケる球」が打てないとグリーンをキャッチできないからです。
つまりシャットフェース+ハンドファーストの技術は、アマチュアゴルファー限定なんですね。とはいえかなり戦えると思いますので、ぜひ「強い球」が打てるように練習してください。
ハンドファーストアドレスは飛ばす構え
コンパクトなバックスイングとマッチングがいいのは、ハンドファーストのアドレス。ロフトを立てて使えるので前に飛ぶ強い球が打てる。
Y字アドレスは飛ばさない構え
ツアープロに多いのが、ハンドファーストにしないY字型のアドレス。この状態でフェースを開くので、実質的にはかなり開いていることになる。
【書誌情報】
『70台は楽に出る!「圧力系」インパクトの作り方』
著者:阿河徹
ボールがクラブフェースにきちんと当たる確率を高め、飛距離が十分出る― そんなスイングを実現するため著者ススメているのが「圧力系インパクト」。小さなバックスイングで強いインパクトを実現する。本書では、このインパクトの作り方を写真を数多く用いて解説。70台のスコアも可能にする、ゴルファー待望の一冊だ。
公開日:2021.04.20