球体を扱う感覚
●それぞれのボールに適した扱い方
球技では、それぞれ特徴ある球体(ボール)が使われています。もちろん、使用するボールが違うと、扱い方も感覚も変わってきます。投げるのか、蹴るのか、道具に当てるのかなど、各競技の特性はありますが、ここでは、それぞれのボールに適した扱い方をまとめました。
芯があるか、中空か?構造によって扱い方が変わる
●芯のあるボール
ボールの芯=コアにベクトルをかけて「打つ」「投げる」を行います。ボールをつかむときは、コアをつかむ意識を持つとスムーズに動作が行えます。
【例】
・野球(硬式球)
・ソフトボール
・ゴルフ
・アイスホッケー …ほか
●中空のボール
ボールの外周にベクトルをかけて、「打つ」「投げる」「蹴る」を行います。バスケットボールやバレーボールなどでよく見かける、ボールのスピンを生むためのスナップがボールコントロールの大切なところです。ボールの芯に直接的に出力(推進力)をかけると、ボールが変形し、それにより無回転ボール化してしまうことがあるので注意しましょう。また、ボールをつかんだり持ったりするときは、表面をまんべんなくつかむ感覚で、手をボールに吸い付かせる意識を持つと、スムーズに動作が行えます。
【例】
・野球(軟式球)
・卓球
・サッカー
・バスケットボール
・バレーボール
・テニス …ほか
●中空で楕円形のボール
ボールの外周にベクトルをかけて、「投げる」「蹴る」を行います。楕円形でスピンがかかるラグビーボールは、回転数が少ないほどボールは不安定で姿勢を崩しやすいという特徴があります。
【例】
・ラグビー
・アメリカンフットボール
●シャトル
先端がコルク製で硬くなっているため、ラケットを振り抜いて打ち抜くようにします。
【例】
・バドミントン
【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一
「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!
公開日:2021.05.24