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バレーボールなど空中動作が求められるスポーツで時間をコントロールする為に重要なこととは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

時間をコントロールする

●プレーの中で時間を作る
体幹を使って安定した動作ができ、余計な動きをする必要がなくなると、動作に余裕が生まれます。たとえばバレーボールの場合、しっかりと軸を保持して早めに跳び上がると、その分空中での動作に余裕を持つことができ、時間差やフェイントなどの動きを入れることが可能になります。攻撃だけでなく、守備でも同様です。

ブロックは両手で行うアタックと同じことですから、時間的な余裕ができると、有利に試合を運ぶことができます。これは、バレーボール同様に空中動作が求められるハンドボールをはじめ、テニスやサッカーなどあらゆる競技に共通して言えること。時間をコントロールするためには、体幹の可動を高めて主動し、軸をしっかりと作ることが重要です。

バレーボールでの空中での時間の使い方


●細かいビートで、出力をスピード(時間)に変える
動作に余裕ができると、訓練をすることで体内での細かなビートをコントロールできるようになります。さらに、同じ動作を同じテンポで繰り返し行える能力や全身の大きな可動域を持つことができれば、動作に大小のダイナミクスを与えていくことができます。その上で、強い出力を身体が覚えることができると、その出力をやや加減するイメージを持つことによって、より安定を感じることができます。

限界の出力ではなく、やや余裕のある出力を発動することで、速いスピードが得られる、つまり出力をスピード(時間)に変えることができるのです。出力をやや加減しながら全身の連動を安定させることで、さらに無駄な動きが減り、動作がどんどんシンプルになってくるはずです。そして、シンプルな動作ができることによって、より複雑な動作をコーディネートする能力を身につけていくことができるのです。

「ビートの身につけ方」

自分の身体の中で細かいビートが刻まれていることを実感するためには、「細かいジャンプ」と「細かいステップ」が有効です。まずは一定のリズムでジャンプやステップを繰り返します。この単純な繰り返しの動作の中で、ジャンプの強弱をコントロールする予備動作から、踏み切り、着地の衝撃を吸収する動作まで、全身でビートを作りながら行っています。これを同じテンポで繰り返すためには、体内の細かなビートを実感し、コントロールしなければなりません。そのためには、身体の安定、柔軟性、連動性が不可欠です。


【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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