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4スタンス理論における陸上競技[砲丸投げ]での最適なパワーポジションとは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

陸上競技 [砲丸投げ]競技別解説

身体全体でストロークして砲丸を押し出す

砲丸投げは、短い加速距離で重い球体を飛ばすため、十分に加速するための距離を自分の身体の中に作らなければならない競技です。自分の軸線上に砲丸を構え、面を入れ替えることで手足に伝えた推進力を使って、ボールを押し出していきます。ここで重要なのは、「投げる」のではなく面の入れ替えをすることで砲丸を「押し出す」ということ。身体全体でストロークし、軸線を使ってスパイラルをかけることで加速距離をかせぐイメージです。また、踏切線での踏み圧も重要なポイントです。軸線をしっかりと使うためには、必ず「垂直」に踏まなければなりません。垂直に踏み込んで軸線を意識し、最後は身体を変形させてボールを手放します。身体の中に支点と力点があると考え、砲丸を押し出す意識を持つようにします。

競技の起源

砲丸投げの始まりは、重い石を投げる古代の戦術、あるいは獲物を得るための手段だったと言われている。紀元前1829年頃には、スコットランド地方の農耕民族が力比べとして石投げをしていた記録もあり、これが競技として発展したとも考えられている。いずれにせよ、物を遠くに投げるという投擲種目の考えは、古代から存在していたと言える。

パワーポジション

パワーポジションとは準備動作から投げに移るときの姿勢で、身体にため込まれるエネルギーが最大になる状態にある。

【クロス】肩のラインと腰のラインが交差する
砲丸を持つ逆側の肩と足のラインが腰のラインと交差する。投げる直前に着く足は、同時に着くよりも、軸足→リード足と少しタイミングをずらすと、スムーズな投げ動作へ移行しやすくなる。

【パラレル】肩のラインと腰のラインが同時に動く
肩のラインと腰のラインが同時に動き、両足が着くときは上半身と下半身が同じ方向を向いている。投げる直前に着く足は、軸足とリード足が同時に着くとスムーズな投げの動作へ移行しやすくなる。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!