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4スタンス理論における体操[あん馬]での最適な身体の振り出しとは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

体操[あん馬]競技別解説

手で立ち、体幹で魅せる

あん馬は、手で立ち続けながら、脚が干渉しないように体幹をコントロール(トランスフォーム)し、またいだり交差させたりする競技です。手で支持するという点ではつり輪と似ていますが、つり輪が身体を上に向かって使うのに対して、あん馬は身体を下に向かって使います。移動の際は、手で主導しようとすると身体が遅れてしまうため、体幹をトランスフォームさせながら手の移動スペースを作るようにします。

手の垂直圧と両足裏の空間意識を保ち、常に手足のひらと頭の平行を維持して動くことがポイントです。また、身体を大きく振りながらひねるなど、演技を美しく見せるためには可動範囲の広さが求められます。

競技の起源

1811年、「ドイツ体操の父」と呼ばれるF.L.ヤーンが、若者たちの心身を鍛えるためにベルリン郊外に体操場を開設。そこで、現在の器械体操の原型となるあん馬や平均台、平行棒などを行わせたという。その後、ここに集った若者たちが運動の出来を競うようになり、体操競技が生まれたと言われている。

身体の振り出し

Aタイプ、Bタイプともに、3/5ポイントを軸に身体を振り出すことがポイントになる。

【A】みぞおちを中心に振り上げが始まる
みぞおち、膝、足底が軸になる感覚で振り上げを開始する。この3つの軸ポイントを宙に止めるピンニングイメージを持ち、両肘でバランスをとることで、動作が自然になる。

【B】首の付け根を中心に振り上げる
首の付け根、股関節、足底が軸になる感覚で振り上げを開始する。この3つの軸ポイントを宙に止めるピンニングイメージを持ち、両肩、両手首でバランスを取ることで、動作が自然になる。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!