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4スタンス理論におけるスキーアルペンでのスキー板を揃える感覚とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

スキーアルペン 競技別解説

スピードを2本の板への重心移動でコントロール

スキーは、2本の板への重心移動によって、スピードの緩急を自分でコントロールする競技です。スキー板が動いている、あるいは動くスキー板に乗っていると考えると、身体は遅れてしまうため、板にしっかりと重心を乗せ込んでいく意識が重要です。スキー板の上では、スキー板越しに地面に着地しているとイメージすると良いでしょう。

また、緩急のコントロールに関しては、重心を前後左右に移動させることで「自分で減速できる」ということが大切です。踏み圧を抜くポイントを作ることで、体勢自体をブレーキの形にすることができます。具体的には、Aタイプの場合は膝を前に出すことで踏み圧を抜き、Bタイプの場合は骨盤を引くことでブレーキングしていきます。これは、スノーボードでも同じ動きになります。


競技の起源

スキーは狩猟に用いられたのが始まりで、スウェーデンでは約3千年前に使われていたと考えられるスキー板が見つかっている。850年頃にはノルウェーの戦争でスキー部隊ができるなど、戦いの場でも活用された。その後1800年代にスポーツ化し、技術や道具の進化とともに競技として発展した。

スキー板を揃える感覚

力強い漕ぎ出しをするために、自分に合った乗り方を体得する必要がある。

【クロス】2本の板をずらして使うクロスタイプ
左右のスキー板をずらして重心を切り替える。


【パラレル】二本足を一本化するパラレルタイプ
左右のスキー板を常に揃えて重心を切り替える。


旗門へのアタック

【A】スナップ型のAタイプ
肩と手首を可動させたストックワークで旗門にアタックしている。


【B】エルボー型のBタイプ
肘を可動させたストックワークで旗門にアタックしている。


【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!