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4スタンス理論におけるラクロスでの身体の左右入れ替えとは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

ラクロス 競技別解説

両手で空間と時間をコントロール

スティックに当てて返すホッケーやアイスホッケーとは違い、ラクロスでは、スティックのネットでボールをキャッチし、リリースするため、動きにさらなる立体的な要素が加わります。具体的な動きとしては、ネットに入ったボールをスナッピングすることで落とさないようキープし、さらにローリングによってボールをリリースします。スティックは身体の前で構えますが、ボールをコントロールするのはネット、つまり身体の外枠になります。

そのわずかな距離のイメージのずれを埋めるため、キャッチやリリースの際に、ボールを「胸で捉える」イメージで、手の動きとステップをうまく合わせることが重要です。また、ボールをコントロールする際はスティックを身体の幅に収め、体幹を使ってスティックを動かします。スティックの面をずらさずに身体だけ動かすため、ピンニングの技術も必要です。


競技の起源

ラクロスの起源は17世紀に遡る。当時、北米の先住民族が祭事や鍛錬のために行っていたものをフランス系の移民が発見し、ルールなどを定めてスポーツ化した。使用していた道具が、僧侶が持つ杖(Crosse)に似ていたことから「La-Crosse」と呼ぶようになった。19世紀後半にカナダの国技となり、以降、各国へと普及していった。

身体の左右入れ替え

スティックを常に自由にコントロールすることができるようにするため、両手グリップのピンニングを身体に覚え込ませます。


【1】正しい立位姿勢から、両手のひらを胸の高さで垂直に立ててピンニング。
【2】手の平の向きや垂直位置が変わらないように左脚、右脚の順で片脚ずつ左へステップして胸を右に向け、【1】に戻る。
【3】逆側も同じようにステップ。左右入れ替えを繰り返す。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!