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4スタンス理論におけるテニスでの最適なフィンガーグリップとパームグリップとは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

テニス 競技別解説

フットワークによる適切な間合いでボールを打つ

テニスはボールを受けた瞬間に打ち返さなければならないため、いかにボールとの適切な「間合い」をとれるかがポイントになります。適切な間合い、つまりボールに対して的確なショットが打てる場所に位置するためには、ボールの動きを予測し、ラケットのミートポイントにボールが入る位置に移動しなければなりません。そのためにもっとも重要なのが、フットワークです。

ボールを追いかけてから打つまでの動作を分解すると、ボールを返す場所を狙いながら足で身体を運んで間合いを詰め、体幹をコントロールして自分のラケットとボールが入るスペースを作り、面の入れ替えでスウィング動作に入る、ということになります。

一連の流れの中でフットワークは常に生きていますが、特にスウィング動作のときに重要なのが、「移動のためのフットワーク」を「打つためのフットワーク」へと変化させることです。単にボールに追いついてラケットに当てればいいのではなく、脚の力をしっかり使ってボールを打つことによって、次の打点に移動する切り返しが成り立っているのです。


競技の起源

テニスの起源は諸説あるが、11~12世紀にヨーロッパの貴族が、手のひらや手袋を使って球の打ち合いを楽しんだのが始まりだと言われている。15世紀には「ネット」が登場し、パリにはラケットやボールなどを製作する手工業者が存在した。その後1505年に初めて国際試合が行われ、貴族の遊びが対戦目的のスポーツとして人々に広まっていった。

身体の左右入れ替え

タイプに合ったグリップにすることでラケットを扱いやすくなる。

【A1】フィンガーグリップで人差し指、中指メイン
指先側にラケットをセットして、人差し指と中指の指先を当て、親指とともに巻きつける。手の平を斜めにグリップし、手首アングルは掌屈(手のひら側に曲げる)からフラット。


【A2】フィンガーグリップで中指、薬指メイン
指先側にラケットをセットして、中指と薬指の指先を当て、親指とともに巻きつける。手の平を水平にグリップし、手首アングルは背屈(甲側に反らす)。


【B1】パームグリップで人差し指、中指メイン
手のひら側にラケットをセットして、人差し指と中指の手のひらに近い部分を、親指とともに巻きつけるように握る。手の平を水平にグリップし、手首アングルは背屈。


【B2】パームグリップで中指、薬指メイン
手のひら側にラケットをセットして、中指と薬指の手のひらに近い部分を当て、親指とともに巻きつけるようにする。手の平を斜めにグリップし、手首アングルは掌屈からフラット。


【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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