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4スタンス理論におけるサッカーでのボールを蹴るときの踏み込みとは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

サッカー 競技別解説

想像力を働かせ、走りながらボールを動かす

サッカーは「走るという競技にボールが付帯する競技」と言えます。フィールドは平らに見えても凹凸があるため、そうした不規則なフィールドに対応することも重要なポイントです。さらに、どんな体勢からでも「走る」から「蹴る」動作に移行しなければならないため、トランスフォームの能力も必要になります。特に減速やブレーキングの技術はとても重要で、身体にロックをかけて減速・停止するのではなく、身体の圧をコントロールし出力を落とすことが、実戦で生きるフットワークと言えます。

また、ボールと相手をターゲッティングし、ボールをどこに蹴るか、どうやって蹴るかの判断が求められる上、ボールに合わせて体幹のスペース作りをする必要があるのも特徴です。素早くかつ正確にスペース作りができないと、ボールを奪われ、チームとして相手に攻め込まれることになります。常に変化するゲームの流れに対応する想像力ももちろん必要で、サッカーは多面的な能力が求められる競技だと言えるでしょう。


競技の起源

ひとつのボールを蹴って運ぶ遊びは、古代ギリシャやローマ、中国など、世界各地で古くから行われていたが、12世紀頃英国各地で行われていたフットボールが、現在のサッカー競技の直接の起源だと言われている。18世紀になるとさらに盛んになり、1863年にイングランドサッカー協会が設立され、共通ルールに基づいた「サッカー」が誕生した。

ボールを蹴るときの踏み込み

強く正確なボールが蹴れるか否かは、ほぼ踏み込みで決まる。軸を作ってボールに入ることが大切。

【A1】踏み足の膝とみぞおちを揃えた軸を作る
踏み足の膝とみぞおちを揃えた軸でボールに入っていく。踏み足膝・太ももの上側・股関節がまっすぐボールに向かうイメージを持つが、その際踏み足の膝が外へ開かないように脚内側に壁を作っておく意識をする。


【A2】踏み足の膝裏とみぞおち裏を揃えた軸を作る
踏み足の膝裏とみぞおち裏を揃えた軸でボールに入っていく。踏み足の外側に壁を作って身体を押し込み気味に、膝が直線でボールに向かうこと。身体の背面を意識するため、背筋が張って見える。両肘は体幹の後方に位置。


【B1】骨盤(仙骨)を基点にボールへ向かう
ボールの正面から骨盤を基点にボールへ向かう。踏み込み足のかかとと同じ側の肩の圧縮が重要。蹴り足側の肩のピンニングがさらに重要。


【B2】両股関節を基点にボールへ向かう
両股関節を基点にボールへ向かっていく。踏み足の股関節と右肩の間を圧縮させて沈み込みながら踏み込むこと。その際、踏み足の外側に壁を作るイメージだと安定する。


【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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