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4スタンス理論におけるアメリカンフットボールでのキャッチ&ブロックとは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

アメリカンフットボール 競技別解説

体幹の強度を生かし職務を遂行するマネジメント競技

アメリカンフットボールは、各選手の役割が明確に細分化されたマネジメントの競技です。ポジションによってプレースタイルが変わりますから、選手はそれぞれの立場で自分の持ち味を見せることができます。ゲームはセットプレーの連続で、各選手が与えられた仕事を遂行することで作戦が成り立っているため、綿密に計算された戦術通りに動くことが重要です。

オフェンスのプレーは、大きくラン、パス、ブロックの3つに分けられます。いずれも体幹の強度を主体にプレーしますが、柔らかく大きな可動域から生まれる瞬発力も必要とされます。また、防具を着けてプレーするのはプレーの激しさの表れであり、裏を返せば防具の装着によってプレーの激しさが増しているとも言えます。


競技の起源

始まりは1870年頃のアメリカ。イギリスから伝わったラグビーに、攻撃と守備の明確化、4回連続攻撃の採用など、さまざまなルールが加わった。アイビーリーグを中心に学生スポーツとして盛んだったが、1920年に現在のNFL(ナショナルフットボール・リーグ)が生まれ、アメリカ最大の人気スポーツとなった。

キャッチ&ブロック

【キャッチ】面の入れ替えの切り替えがポイント
走りながらボールをキャッチするときは、敵を振り切って速く走るための面の入れ替えから、ボールをキャッチするための面の入れ替えに切り替え、その面に合わせて再修正できるかが重要。ボールを受けるときは、基本的に予想するボール軌道に、自分の胸の前で前腕と手のひらを使ってキャッチする。


【ブロック】2つの推進力でブロック
ボールを持つ選手の走る道を確保するために、身体を張って敵の侵入を防ぐときは、敵をいかに進む道から動かすかがポイント。相手がしっかりと立っているときは、左右にどかすのは難しいため、上下に動かすなどして、多重ベクトルで当たりに行く。手足の方向と体幹の動きを同一にすると自分もブロックされたことになるため、身体は前に当たりに行きながら、手は横に出すなど、2つの推進力を使うことが重要になってくる。


【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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