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ユニークな細胞小器官の働きとは!?【病理学の話】

Text:志賀貢

小胞体、ゴルジ体、リボソーム、リソソーム

私たちの体はたくさんの細胞で成り立っている「多細胞体」です。細胞はその特徴から、核を持った細胞「真核細胞」と、核のない「原核細胞」に分けられます。

原核細胞からなる原核生物は核がないだけではなく、真核細胞からなる真核生物よりも小さく、細胞小器官があまりない「単細胞生物」です。

しかし、真核生物にも酵母のような単細胞生物がいます。原核細胞が先にでき、単細胞性の真核生物、そして、多細胞性の真核生物、という順番に進化してきたのです。

「小胞体」は扁平な袋状の膜構造が幾重にも折り重なった構造をしており、膜の表面にリボソーム粒子を持つものを「粗面小胞体」といい、合成されたタンパク質などの輸送通路です。

持たないものを「滑面小胞体」といい、ホルモンなどを合成します。「ゴルジ体」は発見者の名前をとって名づけられました。5、6枚積み重なった扁平な「のう」とその周辺に付随する小胞からなっています。小胞体から来たタンパク質を濃縮し、細胞外に分泌すると考えられています。

「リボソーム」はあらゆる生物の細胞内に存在する小器官です。遺伝情報を読み取ってタンパク質へと変換する、いわば「翻訳」が行われる場です。

「リソソーム」は水解小体とも呼ばれ、細胞内消化を行うところです。加水分解酵素を持ち、膜内に取り込まれた生体高分子はここで加水分解されます。

分解された物体のうち、有用なものは細胞質に吸収されていき、不用物は大部分細胞外に廃棄されます。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 病理学の話』
著:志賀 貢

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「病理学」について切りこんだした一冊。病理学とは「病(気の)理(ことわり)」の字のごとく、「人間の病気のしくみ」です。コロナウイルスが蔓延する中で、人はどのようにして病気になるのかが、改めて注目されています。細胞や血液、代謝や炎症、腫瘍、がん、遺伝子などと、人体のしくみ・器官、食事を含む生活、加齢などさまさまな環境との関連から、「病気」を解明するもの。専門書が多いなか、病気とその原因をわかりやすく図解した、身近な知識となる1冊です。

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