血液のガン!白血病ってどんな病気なの?【病理学の話】

病状の進行が速い急性骨髄性白血病
「白血病」とは血液のがんです。白血球系細胞が骨髄やリンパ節で腫瘍性に増殖する疾患で、まだ幼若な細胞が主に増殖する「急性白血病」と、各発達段階の細胞が出現する「慢性白血病」があります。
つまり、白血病とはリンパ球以外の白血球、赤血球、血小板になる予定の細胞ががん化したのです。
さらに、増殖する顆粒球・リンパ球・単球などの細胞によって、大きく「急性骨髄性白血病」「慢性骨髄性白血病」「急性リンパ性白血病」「慢性リンパ性白血病」などに分けられます。
中でも、慢性骨髄性白血病は成人に最もよくみられ、急性リンパ性白血病は小児や若者に、慢性リンパ性白血病は高齢者に多くみられます。
急性骨髄性白血病は、年齢が高くなるにつれ発症率は高くなり、病状の進行が速いため、早期の診断と速やかな治療の開始が望まれます。
正常な白血球は主に免疫力を担っていますので、白血病にかかると、通常ではかからない感染症にかかったり、正常な赤血球も少なくなり、貧血やめまいなどの症状が現れます。また、血小板が少なくなり、大量の出血をおこすこともあります。
原因は、染色体や遺伝子の異常が原因の急性前骨髄球性白血病や、過去に抗がん剤治療や放射線治療を受けた後に発症する二次性白血病以外は不明です。
治療法は複数の抗がん剤を組み合わせた「寛解導入治療(化学療法)」を中心に行います。また、適切なドナーがいる場合は「造血幹細胞移植」などが行われますが、完璧な治療には至っておりません。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 病理学の話』
著:志賀 貢
シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「病理学」について切りこんだした一冊。病理学とは「病(気の)理(ことわり)」の字のごとく、「人間の病気のしくみ」です。コロナウイルスが蔓延する中で、人はどのようにして病気になるのかが、改めて注目されています。細胞や血液、代謝や炎症、腫瘍、がん、遺伝子などと、人体のしくみ・器官、食事を含む生活、加齢などさまさまな環境との関連から、「病気」を解明するもの。専門書が多いなか、病気とその原因をわかりやすく図解した、身近な知識となる1冊です。
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