朝寝坊はせずに日光を浴びる
休日に朝寝坊をして、睡眠不足を補おうとしていませんか。実はこの行動は体内時計を狂わせ、睡眠の質を低下させてしまいます。睡眠・覚醒のほか、体内の様々な生理機能は約24時間周期の概日リズム(サーカディアンリズム)によって整えられており、これを「体内時計」と呼びます。24時間よりも少し長いため、日頃からリセットが必要なのでが、朝寝坊をしてしまうと、さらに睡眠や覚醒のリズムが乱れやすくなります。
体内時計のリセットに有効なのは、朝起きたら日光を浴びること。日光を浴びると、15~16時間後に眠気を誘う作用がある「メラトニン」というホルモンが分泌されます。これにより、夜はスムーズな入眠が可能に。朝寝坊をするよりも朝はしっかりと起きるほうが、体内時計もリセットでき、良質な睡眠をとることができます。
また、スヌーズ機能の使用もNG。アラームが鳴ったとたん交感神経が優位になって体は活動態勢に入るのに、スヌーズによってふたたび寝てしまうと、今度は副交感神経が優位に。この繰り返しが自律神経を混乱させて、心や体にストレスを与えてしまいます。
出典:『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』工藤孝文
【書誌情報】
『専門家がしっかり教える 健康図解 毒出し』
工藤 孝文
本書ではこころやカラダの健康法などで数々の著書を持つ、健康の専門家である医師による、誰でも簡単にできる“毒出し法”を紹介します。病院で調べても原因がわからない『メンタルから来る体の不調』、内臓脂肪、コレステロール、血糖値、高血圧といった『生活習慣から来る体の不調』など、『こころ』と『からだ』両方の原因による不調の解消法をたっぷり掲載します。自律神経の乱れやうつのような症状を感じている人にはこころの毒出しになる、『飲むだけで安眠をもたらす飲み物』や『自律神経が整う食べ物』など、誰でもできるストレス解消法を掲載します。
公開日:2023.04.13