不足もとり過ぎもNG!5大栄養素を適切に摂取
子どもの成長や健康維持には、食事を通して適切に栄養をとる必要があります。重要なのが炭水化物、脂質、たんぱく質の「3大栄養素」です。身体を動かすエネルギー源として、血液や筋肉などをつくる材料として欠かせません。さらに身体の機能の維持や調整を担うのが、ビタミンとミネラル。3大栄養素にこのふたつを加えた「5大栄養素」は、不足してもとり過ぎても健康に悪影響を及ぼします。食事摂取基準を目安に、バランスよく献立に盛り込みましょう。
エネルギーや身体をつくるもととなる栄養素
【1】炭水化物
糖質と食物繊維から成り、糖質は体内で速やかに代謝され、脳や身体のエネルギー源となります。ただし、砂糖のとり過ぎには注意が必要です。
■摂取量(目標量)/日
1日の総エネルギーの50〜65%
(3〜5歳男子で650〜845kcal)
▼よく含まれる食材
ごはん、パン、麺類、芋類、とう もろこし、果物、砂糖
【2】脂質
3大栄養素のなかでは最もエネルギーが高く、身体の細胞膜や血液、ホルモンの成分となります。脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。
■摂取量(目標量)/日
1日の総エネルギーの20〜30%
(3〜5歳男子で260〜390kcal)
▼よく含まれる食材
食用油、乳製品(バター・チーズなど)、ナッツ類、肉類
【3】たんぱく質
血液や臓器、筋肉、骨など身体の材料となる成分で、肉体の成長に必須の栄養素です。エネルギー源としても使われます。植物性たんぱく質と動物性たんぱく質をバランスよく。
■摂取量(目標量)/日
1〜2歳:20g 3〜5歳:25g
▼よく含まれる食材
肉類、魚介類、卵、大豆製品(納豆・豆腐な ど)、牛乳、乳製品(チーズ・ヨーグルトなど)
【書誌情報】
『子どもに効く栄養学』
監修:中村丁次,牧野直子
イラスト:すぎうらゆう、久野貴詩、nicospyder
子どもはしょっちゅう風邪を引いたり、体調を崩したりします。ただ、病院でお薬をもらっても、嬉々として薬を飲む子どもはあまりいません。また、薬で解熱したり咳や鼻水を止めたり、といった対処療法はできますが、一番大事になるのは病原菌と戦うパワフルな体と免疫力です。子どもの体に効く栄養素を知ることで、日々の食事でもしっかりとサポートできるようになります。本書では、イラストでわかりやすく、栄養素の基本、働きを丁寧に解説。さらに子どものための食事のコツや食材の選び方までサポートします。さらに、風邪による熱、のどの痛み、鼻水、お通じなど、約16種類の症状別に、それぞれ効く食材&栄養素を紹介!パワフルで元気に、すくすくと子どもが育つために、1家に1冊あるだけでこれからの食生活が変わります!
公開日:2020.01.25
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