過度なダイエットで「低栄養性脂肪肝」に
機能の数値を調べる以外にも、脂肪肝の目安となるものがあります。それが、成人の肥満度を表す指標として国際的に用いられる「BMI(ボディマス指数)」です。BMIは体重と身長から算出する簡単な計算式で、WHO(世界保健機関)の国際的な基準によると、BMI25以上が過体重、30以上が肥満とされています。
しかし、肥満の判定基準は国ごとに異なり、日本肥満学会の定めた基準では18.5未満が「低体重」、18.5以上25 未満が「普通体重」。そして、25以上が「肥満」となり、肥満はその度合いによってさらに「肥満(1度)」から「肥満(4度)」に分類されています。
脂肪肝は中性脂肪が肝臓に多くつき過ぎた状態のこと。つまり、BMI25以上の肥満の人は、脂肪肝の可能性が大。特に男性の場合なら、ほぼ100%が脂肪肝だといっていいでしょう。このように、BMIは脂肪肝かどうかの指標にもなりますが、BMIから算出される理想体重はBMIが22になるときとされています。
ただ、筋肉や脂肪量などに個人差があり、決して正確な値とはいえません。そこで、肝臓内の脂肪はALTが16∪╱L以下であれば蓄積されていない状態とされているので、ALT16∪╱L以下時点の体重が、その人の理想体重であると考えるのがよいでしょう。
出典:『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』著/栗原毅
【書誌情報】
『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』
著:栗原毅
世の中には筋トレ法や痩せる食事術などもたくさんありますが、「なかなか長続きしない」「何をやっても痩せない…」という声も多くあります。それは、頑張って続けていてもすぐに結果が出ないものが多い、ということに加え、過度な食事制限によるストレスで一度爆発してしまうとそれ以降は元の食事に戻ってしまう、といった理由が挙げられます。そんな痩せたいけどなかなか結果がでない……という人に向けて40年以上脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた名医が考案した全く新しい『自動痩せプログラム』を紹介します。そもそも人間がなかなか痩せない最大の理由は『脂肪肝』にあります。人間が痩せるために必要な『代謝機能』を司るのが肝臓ですが、そこに脂肪がたっぷり付いた脂肪肝になると肝臓の機能は半減し、結果として糖などを脂肪として溜め込みやすい体になってしまいます。本書ではそんな脂肪肝をたった1週間で改善し、若い頃のような食べても太らない代謝機能をよみがえらせるすごい方法を紹介します。
公開日:2023.02.16