いれる温度で抽出成分が変わる
緑茶の茶カテキンには、免疫力アップに役立つ2つの成分が含まれています。それが「エピガロカテキン(EGC)」と「エピガロカテキンガレート(EGCG)」です。エピガロカテキンは免疫細胞のマクロファージを活性化する作用が非常に強く、粘膜免疫系の働きをよくすることから病原性大腸菌のO – 157や水虫の原因菌などにも効果があるといわれています。
一方、エピガロカテキンガレートは強力な抗酸化作用が特徴。その効果はビタミンCの数十倍とされており、免疫力を高め、老化を防ぐ効果も期待できます。また、ヒスタミンの放出を抑える作用もあるため、花粉症などのアレルギー症状にも有効です。
さらに、高い抗ウイルス作用もあるとされており、高濃度の緑茶でうがいをすることは、インフルエンザなどの風邪予防にもなります。この2つの成分は温度によってたくさん抽出できたり、あまり抽出できなかったりするので覚えておくと便利です。
エピガロカテキンは、低い温度でいれると効果を得られやすいため、氷水でいれましょう。苦みが抑えられて飲みやすいというメリットもあります。反対に、エピガロカテキンガレートは温度が20度以下だと抽出されにくい特徴があるので、お湯でいれるように。適温は70〜80度。熱湯だと成分が変性してしまうので注意してください。どちらも、じっくりいれるのがポイントです。
出典:『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』著/栗原毅
【書誌情報】
『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』
著:栗原毅
世の中には筋トレ法や痩せる食事術などもたくさんありますが、「なかなか長続きしない」「何をやっても痩せない…」という声も多くあります。それは、頑張って続けていてもすぐに結果が出ないものが多い、ということに加え、過度な食事制限によるストレスで一度爆発してしまうとそれ以降は元の食事に戻ってしまう、といった理由が挙げられます。そんな痩せたいけどなかなか結果がでない……という人に向けて40年以上脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた名医が考案した全く新しい『自動痩せプログラム』を紹介します。そもそも人間がなかなか痩せない最大の理由は『脂肪肝』にあります。人間が痩せるために必要な『代謝機能』を司るのが肝臓ですが、そこに脂肪がたっぷり付いた脂肪肝になると肝臓の機能は半減し、結果として糖などを脂肪として溜め込みやすい体になってしまいます。本書ではそんな脂肪肝をたった1週間で改善し、若い頃のような食べても太らない代謝機能をよみがえらせるすごい方法を紹介します。
公開日:2023.03.03