ジャストミートの3原則①
●インパクトエリアでの「当て方」を理解する
多くの人はスウィングで悩んでいます。でもゴルフのスウィングは、じつは簡単なのです。
野球のバッターは動いているボールを打ちます。しかもピッチャーはバッターに打たれないように緩急をつけたり、変化球を投げたりします。それを打つのはかなり難しいことです。
ゴルフはどうでしょう。ゴルフのボールは地面に静止しています。止まっているボールを打つのですから、難しいわけがありません。
私はドライバーショットの90パーセントは芯で捉え、フェアウェイをキープできます。
信じられないかもしれませんが、私はふだん練習をしません。また、ゴルフ場に行ってもスタート前の練習は一切しません。
練習なしにスタートして1球目から芯を食ったナイスショットが打てるのです。なぜ、そんなことが可能なのでしょうか?
ジャストミートをするためには3つの原則があります。いずれもインパクトエリアで、
第1にクラブヘッドが地面すれすれに動く。
第2にクラブヘッドがターゲットライン上をリニア(直線的)に動く。
第3にフェースがターゲットラインと直角になっている
この3つの原則が守られていれば必ずジャストミートできます。ここで言うインパクトエリアとは、ハガキ大の世界
です。
ついでに言うと、インパクトは2センチの世界です。ボールにクラブヘッドが衝突して、潰れて、飛び出すまでの間に、クラブヘッドは右から左に約2センチ移動します。
言い換えると、この2センチの間に、クラブヘッドがどう動いたか、フェース面がどの方向を向いていたかで飛んでいくボールの方向や球質は決まります。
つまり、ナイスショットを打てるかどうかは、フォームではなく、インパクトの前後でクラブヘッドがどう動いたか、フェースがどの方向を向いていたかで決まるのです。
これはフォームの良し悪しに関係なく、です。
出典:『ゴルフスウィングの真実 ジャストミートを確約するSスウィング』著/佐久間馨
【書誌情報】
『ゴルフスウィングの真実 ジャストミートを確約するSスウィング』
著者:佐久間馨
タイガー・ウッズ、ジャック・ニクラウスなど、プロゴルファーの名選手には共通したクラブの動きがある。その動き分析し、本書の著者が体系づけたスウィングが「Sスウィング」。 本書の構成は「Sスウィングのメカニズム」と「漫画でわかるSスウィングの正体」の2部構成。 第1部では「クラブの動きと体の動き」の視点から、合理的なクラブの振り方を詳細なイラストとわかりやすいテキストを使って解説。アドレスからフィニッシュまでの動きについて、著者独自の理論を展開している。なかでも、「スライド・ダウン」、「ターンアップ」など従来のゴルフ用語にはない、スウィングの動きを表す言葉の解釈は一読の価値あり。 さらに、第2部「漫画でわかるSスウィングの正体」は、ゴルフビギナーがSスウィングを学び、身に付けていくプロセスをストーリー漫画でわかりやすく紹介している。
公開日:2021.12.08