本数は平均10万本。抜けるのは毎日50本以上
髪の毛の寿命は男性と女性で違う
髪の毛は皮膚が分化したもので1本1本は細いのですが、たくさん集まることで頭が傷つくのを保護したり、保温する役目を担っています。日本人の髪の毛の数は8~12万本で、平均約10万本です。髪の毛は、毛根(もうこん)の最下端にある毛母(もうぼ)という組織が細胞分裂をくり返し、毎日少しずつ成長しています。そして、成長が止まると、毛根の細胞が死滅して自然に抜け落ちます。髪の毛の寿命は男女で違い、男性は3~5年。女性は4~6年といわれています。健康な人でも、1日に50~150本の髪の毛が抜けていきます。抜けたところからは再び細胞分裂が始まり、新しく生えてくるしくみになっています。
髪の毛の色が一晩で白くなることはない
髪の毛の色は、毛に含まれるメラニン色素の量で決まり、メラニン色素が多いと黒髪に、少なくなればなるほど茶色になります。メラニン色素は髪の毛と一緒に毛根でつくられているのですが、加齢によって新陳代謝が衰え、毛母に栄養が回らなくなると色素をつくる能力も低下し、数が少なくなります。そのため、メラニンのあった場所に隙間ができ、その隙間に空気が入り込んできます。これが、白髪(しらが)です。白髪に光があたるとキラキラ輝いて見えるのは、隙間の空気が光を反射させているため。このように白髪になるのは毛根の問題なので、一晩で髪が真っ白になることはありえないことになります。
髪の毛の寿命と生え変わりのサイクル
①成長期前期・・・毛根に栄養を供給している毛乳頭のはたらきで、毛母がさかんに細胞分裂し、毛根が成長
②成長期後期・・・毛母の細胞分裂が続き、髪の毛が成長していく
③退行期・・・毛母の細胞分裂が止まり、髪の毛の成長も止まる
④休止期・・・髪の毛が皮膚の表面に上がっていき、やがて脱落。毛乳頭では新しい毛の成長が始まる
シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ
図解シリーズは、文章と分かりやすい図で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。
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気になる中身を少しだけご紹介!耳はどんなふうに働いて音を感じるの?
空気の振動を電気信号に変換させ聴覚を生む
いくつもの器官を通って脳に辿り着く
耳の最初の役目は、音を集めることで、そのはたらきをしているのは外側に張り出している「耳介」です。耳介は、音を集めるアンテナで形がぼこぼこしているのは、音を正確に聞き取るためだといわれています。音の正体は音波という空気の振動です。耳介で集められた音波は、外耳道を通り、その先にある「鼓膜」にぶつかると、今度は鼓膜を振動させます。振動は、鼓膜の先にある「耳小骨」というヒトの体のなかで最も小さい骨に伝わります。耳小骨の先には、渦巻き状の「蝸牛」があり、振動が伝わると、なかにあるリンパ液が振動し、蝸牛のなかにある有毛細胞をふるわせます。この有毛細胞はピアノの鍵盤のように音程順に並んでいて、感知した振動の内容を電気信号に変換します。それが神経を通って大脳に伝わり、音として認識されるのです。
耳が遠くなるのは、有毛細胞の衰えが原因
年を取っていくと、耳から入った音が脳に辿り着くまでの間に、さまざまな問題が発生するようになります。なかでも耳が遠くなる最大の原因は、蝸牛にある有毛細胞の衰えです。有毛細胞は蝸牛の入口に近いほど高い音、奥に行くほど低い音に反応するしくみになっていますが、どんな音も同じように入口から入ってくるので高い音を担当する細胞ほどダメージを受けやすくなります。そのためヒトは、年を重ねるごとに高い音から聞こえにくくなっていきます。
音波が聴覚に変わるしくみ
①音波が鼓膜に届き、鼓膜が振動する
②耳小骨が鼓膜の振動の力を増幅する
③ふるえが蝸牛のなかを巡り、電気信号に変わる
④電気信号が内耳神経を通って脳に伝わる
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解剖学は,医師や看護師、整体師、介護士、栄養士など医療・健康職や、トレーナー、ヨガ指導者など、スポーツ関係者が身に付けておくべき専門知識で、資格試験の科目です。いま、多くの人が勉強している解剖学のディープな面白さを、一般の人に向けて、ゆるくて楽しいイラストを使い、わかりやすく図解します
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 解剖学の話』
著:坂井 建雄
ヒトの骨は全部で何個あるの? 血管の長さって、どれくらいあるの? 女性と男性で呼吸法が違うって、ほんとう? いちばん身近でディープ! ヒトの体のナゾを徹底解明! 専門的知識ゼロでOK! 骨、筋肉、肺、心臓、腸、脳……。超素朴な疑問で楽しむ解剖学のキホン。いま、解剖学は医療職やスポーツ関係者だけでなく、健康や体に対する意識の高い人を中心に広く一般に関心が高まっています。解剖学は、人体を切り開き、ヒトの体のしくみと働きを追求する学問。そんな解剖学と解剖学から発展した生理学をベースに、いちばん身近でディープな人体の謎を、ゆるくて楽しいイラストとともにわかりやすく解説します。専門的知識ゼロでも大丈夫。素朴な疑問形式で、骨や筋肉、関節から、呼吸器、循環器、消化器、呼吸器、感覚器、生殖器まで、知っておきたい体のコトが楽しくわかります。日常生活にも役立ち、楽しさ満載の図解本。
公開日:2023.09.06