飲むなら糖質ゼロで血液がサラサラになる乙類!
焼酎は主に甲類焼酎と乙類焼酎の2種類。雑穀などの穀物を原材料とする甲類は、ひとつの蒸留機の中で何度も蒸留を繰り返す「連続式蒸留法」を使って大量に生産する焼酎で、サワーなどに使われる無味無臭のもの。乙類とブレンドした「甲乙混和焼酎」というものもあります
対して米や大麦、いも類などを原材料とする乙類は、蒸留機の中で一度だけ蒸留する「単式蒸留法」という製造法で作られる焼酎です。乙類は一度しか蒸留できず、連続式蒸留法のように大量生産できないという特徴があります。
また原材料の風味が色濃く楽しめるため「本格焼酎」とも呼ばれています。
乙類の焼酎を飲むと、血管内で「t -PA(組織プラスミノーゲン活性化因子)」や「ウロキナーゼ」といった酵素が分泌され、活性型の「プラスミン」というたんぱく質分解酵素が作られます。
このたんぱく質分解酵素は血管中の血栓を分解して溶かす力があり、血液をサラサラにしてくれます。
さらに乙類の焼酎には善玉コレステロールを増やして、血管に付着した脂を取り除く働きもあります。これらの健康効果は甲類や甲乙混和焼酎ではほぼ得られません。なお、芋焼酎と泡盛の場合は飲まなくても香りを嗅ぐだけでt-PAやウロキナーゼの分泌が促進されることが判明しています。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 肝臓の話』
監修:栗原毅
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっている昨今、問題視されている“酒量の増加”。運動不足な上に酒量が増加したことにより、太ってしまったり、々な健康数値に悪影響が出ている人も多くおり、その多くの人が『正しい飲み方』を知りません。本書ではそんなお酒を考える上でも最も大切な臓器である『肝臓』の働きから、必ず役立つ『最強の飲み方』まで、すぐに使える実用的な情報を幅広く紹介します。
公開日:2021.05.14