左右均等に体を使うクセをつける
肩甲骨はがしの効果を持続させるためにも、普段から正しい姿勢を身につけることの大切さを紹介してきました。しかし、姿勢の崩れはいわば「体のクセ」のようなもの。長年の悪い姿勢に体が慣れていると、正しい姿勢をとるための筋肉が未発達なため、よい姿勢がなかなか定着しません。
そこで実践したいのが、「姿勢を崩しにくい生活習慣」。体に負荷をかけない習慣を日常にとり入れることで、姿勢を保つ筋肉や骨格が整い、次第によい姿勢が身につきます。
1つの着目点として、偏った体の使い方をしないことが挙げられます。例えばバッグを持つなら、両肩に等しく重みが加わるリュックサックが理想。左右均等に体を使うことで、骨格のゆがみを防ぐためです。ハンドバッグを持つ場合は、左右交互に持つようにしてください。またショルダーバッグなら、肩への負荷が軽減する斜め掛けにし、掛ける肩をときどき入れ替えましょう。
足を組む、スマートフォンを持つ、電車の吊り革を握る、片足に体重をかけて立つといった動作も同様に、左右の手や足を等しく使うことで姿勢の偏りや崩れを防げます。
出典:『専門家がしっかり教える 健康図解 あらゆるコリ、痛みが消える肩甲骨はがし』著/藤縄理
【書誌情報】
『専門家がしっかり教える 健康図解 あらゆるコリ、痛みが消える肩甲骨はがし 』
著:藤縄理
コロナ禍による運動不足やテレワーク、日常的な家事や育児からくる疲れなどの影響で、体に不調を感じている方は多いのではないでしょうか。その不調は「ガチガチの肩甲骨」が原因かもしれません。猫背や巻き肩をはじめ、足を組んだり、頬杖をついたりすることがクセになっている方は要注意!悪い姿勢が身についてしまっていると、肩甲骨がずれ、そのまわりの筋肉が凝り固まってしまいます。そこから肩や首のコリ、背中や腰の痛みなどの不調につながり、頭痛やめまいを引き起こして体全身のトラブルに発展するのです。本書ではその不調の元凶である「ガチガチの肩甲骨」を解きほぐす、エクササイズをイラストと図解でわかりやすく紹介しています。そもそも肩甲骨とはいったいなんなのか、どこに位置しており、どのような役割を担っているのか専門家が丁寧に解説しているので、より意識を高めて取り組むことができます。健康寿命を伸ばし、正しい姿勢を崩さずに生活するための体幹や骨を強化するエクササイズや、肩甲骨はがしとセットで行うと効果がアップする症状別エクササイズも掲載。体の不調の改善も予防もできる未来への健康投資に最適な一冊です。
公開日:2023.04.23