右足を固定したままでは右足軸のスイングとなり左腰が引けてしまう
ドライバーやアイアンなどのフルショットも、スイングの振り幅の小さいアプローチショットも下半身の動きが働きます。
アプローチはドライバーやアイアンほど下半身を動かさないとしても、下半身を完全に固定したままではクラブを正しい軌道で振るのが難しくなってしまいます。唯一下半身を動かさないのはパッティングだけです。
アプローチでは腰から下を固定しておいて、腕だけを振るほうが何となくスイングが安定しやすいイメージがあるかもしれませんが、それは間違いです。
なぜなら下半身を固定しようとすると、ダウンスイングからインパクトにかけて右足がまったく動かず、左腰が早く引けてしまうからです。右カカトを地面につけた状態は、右足が俗にいう「ベタ足」となり、右足の上で体を回すことになります。右足軸でスイングした結果、体重が右足に多く乗り、左腰が引けたインパクトとなるため、スイング軌道を大きく狂わせてしまいます。
ドライバーやアイアンショットと同様に、アプローチスイングでも腰から下の動きは絶対に欠かせません。右ヒジや右腰と連動して、右ヒザの送りを使うことが大切なポイントなのです。体重移動を特別に意識する必要はありませんが、ダウンスイングからインパクトにかけて右ヒザを左ヒザに近づけるイメージで真っ直ぐ送ることで腰がスムーズに回転します。
【書誌情報】
『「左手」「右手」タイプ別で上手くなる!アプローチの新しい教科書』
著者:松吉 信
本書の著者はゴルフのアプローチ・スイングについて左手主導と右手主導の2つがあるという。この本ではそれを「左手タイプ」「右手タイプ」と呼ぶ。どちらが合うかはゴルファー次第。「気持ちよく振れること」を基準にタイプを選び、そのメソッドを身につければ確実にレベルアップ、そしてスコアアップも実現する。本書では、それぞれのスイング方法をカラー写真を中心にわかりやすく解説。初心者からプロレベルの人まで使える、この方法はトライする価値がある画期的メソッドだ。
公開日:2020.11.04