飛ばす必要はないから腕と右ヒザだけを使ってスイングする
ドライバーやアイアンなどフルショットをするときは、体の全体を総動員してクラブを振ります。ヘッドスピードは体、腕、手首の3つの要素を使って上げます。
とくに飛ばしたい場合は、手首の動きをフル活用することが大きなポイントとなります。リストを柔軟に使い、スナップを利かせるのです。
しかし飛ばす必要のないアプローチショットでは、手首をできるだけ使わないようにして、腕を主体にスイングしましょう。といっても腕だけでスイングしようとして、下半身を完全に固定してはベタ足や腕打ちになり、インパクトで左腰が引けてしまいます。
どうすれば良いかというと、右ヒザも動かすのです。ダウンスイングからインパクトにかけて右ヒザを左ヒザに寄せるように動かせば腰がスムーズに回転し、腕の振りとリンクします。フルショットのエンジンが体、腕、手首の3つなのに対して、アプローチのエンジンは腕と右ヒザの一つ半となるわけです。
私が使っているロフト角60度のサンドウェッジはフルショットで70ヤードくらい、そして手首を使わないで打てる最大距離は40ヤードくらいです。
どのくらいの距離までなら手首を使わずに振れるかを自分でテストしてみることも、自分なりの距離感をチェックする上で大きく役立ちます。
【書誌情報】
『「左手」「右手」タイプ別で上手くなる!アプローチの新しい教科書』
著者:松吉 信
本書の著者はゴルフのアプローチ・スイングについて左手主導と右手主導の2つがあるという。この本ではそれを「左手タイプ」「右手タイプ」と呼ぶ。どちらが合うかはゴルファー次第。「気持ちよく振れること」を基準にタイプを選び、そのメソッドを身につければ確実にレベルアップ、そしてスコアアップも実現する。本書では、それぞれのスイング方法をカラー写真を中心にわかりやすく解説。初心者からプロレベルの人まで使える、この方法はトライする価値がある画期的メソッドだ。
公開日:2020.11.09